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理科関連研修会報告 H29年度教員免許更新講習会

H29年度教員免許更新講習会

    社会連携特任教授 加藤 進  

 6月10日は標記の講習会、今回で3回目です。今回も2部構成で午前が加藤=LEDを使ったおもしろ回路、午後は松岡教授(教育学部)=松岡式のゲルマニウムラジオです。私は、前からやってみたかった①100VでLEDを点ける回路と②何でも電池テスター(なでて君)、ボルタ電池、ダニエル電池です。3時間の範囲で出来ると思ったのです意外にハンダにてこずりやっとの思いで終わったのが11時55分でした。100VでLEDを点けるにはいろいろな方法があります;

  

  170610写真1100VでLEDを点ける回路.jpg         170610図1回路図.jpg

       ① 100VでLEDを点ける回路        図1 回路図               

     a)5Vのスイッチング電源を使う 

      b)容量の大きな抵抗を使う

     c)コンデンサーを使う

です。b)は誰でも思いつきますが、安全のために6.8kΩ5Wの抵抗を利用するといいと思います。この教材は中学の交流を示唆するものです。赤と緑のLEDが振ると交互に点灯するものです。写真は抵抗で電圧を落とすタイプ(左)と今回作成したコンデンサータイプ(右)です。回路は図1です。この工作では0.33μFのコンデンサー(この素子は交流に対して抵抗として働きます)を利用するところで、耐圧が250V以上の物を使用するところです。コンデンサーに並列に入っている抵抗R1=100kはコンデンサーの放電用、R2=200Ωは突入電流の防止用です。

170610ナデテ君.jpg         170610図2回路図.jpg

②何でも電池スター(なでて君)                  図2 回路図      

 ②の工作はジュールシーフと呼ばれるブロッキングオシレータです。出来上がったものは写真のとおりです(なでて君)。回路は図2です。部品はコモンモードコイル、100Ω、LED(赤)、トランジスター(2SC1815)の4点です。組み上げると起電力が0.8V程度まで下がった電池でもLEDを明るく光らせることができます。これを利用して、ボルタ電池やダニエル電池の電池形成の証明に使用しました。もちろんレモン電池やこんにゃく電池にも使用できます。このブロッキングオシレータを作るには原典ではフェライトリングにエナメル線をバイファイラ巻します。バイファイラ巻というのは2本のエナメル線をよじりながらリングに巻きます、すると巻はじめと巻終わりが4本できます。そのうちで1本目の巻終わりと2本目の巻きはじめをくっつけると足の数は3本に減ります。こんな風にコイルを巻きますが性能が一定しないので、コモンモードチョークコイルを利用します。参加された先生方ご苦労様でした。授業での活用を願って止みません。

170610ややこしいな.jpg     170610ハンダ付けに集中01.jpg

  

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