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伊賀研究拠点
お知らせ

三重中学の理科クラブできき水です


加藤 進 社会連携特任教授



818日(月)は、三重中学・高校の理科クラブ員と一緒に

「きき水」です。これは当研究拠点の紀平研究員の発案です

。何も解説なしで、5℃に冷やした①湯冷まし(水道水)、

②水道水、③コントレックス、④富士山の天然水、⑤蒸留水

を飲んでもらい、うまい順に番号をつけてもらいます。さす

がに若いので「これはプールの臭いがする」、「これは水道

水や!」と声が飛び出しました。一通り、水を飲んでから種

類を明らかにし、常温の水も飲んでもらいました。
 
水の美味さを決める因子はたくさんありますが、水温と硬

度は重要な因子です。硬度の説明(CaMgに係数をかけた

合量)してから、Pack Testで硬度を測定してみました。

さすがにみんな理科クラブ員です。Pack Testのチューブ

に最適量の試験液を取ることが出来ました。蒸留水<水道

水<Volvic<コントレックスで測ってみました。
 

さすがにコントレックスは試験液を入れるとすぐに濃いピン

ク色(200mg/L<)変色します。蒸留水では<10mg/Lとなり

ます。

実験後の感想ですが、

ふだんは一種類の水しか飲んでいないので水の飲み比

  べをする機会は殆どなく、いい機会だった

PETボトルのラベルにいろいろ有益な情報が記載され

  ていることが分かった。

が出てきました。

今回の実験は「水の環境科学」に属する問題です。しめくく

りとして、銅線(0.26mmφ)を使ってアメンボを作りました

。このアメンボは水に浮かべることができます。でもここに

界面活性剤(洗剤)をほんの少し落とすと表面張力が下がっ

て、アメンボは沈んでしまいます。細かい作業なので少し苦

労しました。さすがに高校生は上手い。すぐに水に浮かせる

ことができました。
これは旧友の重藤先生(現:福岡市)から教わった教材です。いい環境科学の教材なので皆さんもぜひ挑戦してみてくだ

さい。もっとも実際にはアメンボには羽があるので、こんなことになる前に飛んで安全な場所に避難してしまうとか?暑

い中参加してもらった生徒諸君・顧問の先生に厚くお礼申し上げます。

 
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