来日したのは、ロシアの経済団体「オーポラロシア」*のメンバー Mrs.Nataliya USHAKOVA副会長(ロシア医療評議会副会長)を団長として、アストラハン州保健大臣、国立医療会議所所長、ロシア科学アカデミー、科学産業会社代表等13名であった。 祝賀会は、麻生前福岡県知事をはじめ、大学、製薬・医療器メーカー、病院、北九州市関係者、オーポラロシア福岡関係者等多数の参加があった。
Mrs.Nataliya USHAKOVA団長から、「ロシアでは、国とビジネス界が手を組んで、最新の技術を導入して、医療制度の改善に務めることに合意している。我々が、日本の新しい技術をみて、日本とロシアが提携する努力をしていきます」との挨拶があった。ロシア人の平均寿命は68歳で、特に男性の平均寿命は62歳であり、主要国のなかで極端に低い。ロシア政府は医療改革等を進め、2020年までに平均寿命を73歳までに延ばすことを目指しているという。 また、ロシア側は、環境に関する技術、特に廃棄物処理についても強い関心を示している。
山本は伊賀研究拠点の研究課題のひとつでもある「廃棄物の高度処理化」、なかでも医療廃棄物の高度処理について、加熱酸化チタンによる有機物分解処理技術・分解処理装置を紹介した。Mrs.Damira SABIRZYANOVA国立医療会議所所長からこの分解処理装置をすぐにでも購入したいとの声がけがあった他、原理、処理物の種類、処理能力などについて多くの質問があった。
今回の訪問で、オーポラロシアは、多くの企業と医療機関との間で友好協定を結ばれました。山本は、今回急な話であったので大学の許可を取っていない旨伝え、個人レベルでの協力という前提で覚書に署名した。
*オーポラロシアは、大統領への返り咲きが有力なプーチン首相が組織し、50万社以上の企業が参加する経済団体。
< 文責:山本 >
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