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シカ肉ジビエ料理の試食会



 近年、野生鳥獣による農作物等の被害は全国で大きな社会問題となっています。農林水産省によると、シカによる農作物被害額は2000年か

ら2007年頃は年間40億円前後でした。それが、11年度には83億円と急増しています。また、シカが木の皮を剥いて食べてしまうなど、山の自然

生態系を脅かす様々な困った問題が起きています。伊賀でも、例外ではなく甚大な被害となっています。

 環境省が今夏に初めて推定し、公表した野生シカの生息数は、この20年ほどで9倍近く増えているそうです。このペースを止めるには毎年

30万頭以上を捕獲しないと増え続けてしまいます。しかし、猟師は高齢化し、猟師免許所持者も減っているのが現状です。そんな中、三重県で

も獣害対策の取組みや、捕獲したシカ肉を資源化する動きがすでに始まっています。

 この伊賀研究拠点でも、里山整備や奥山を考える会を立ち上げ、山の生態系を守る活動や、この獣害対策に取組みシカ肉を資源化し、さら

に伊賀の地域発展に向けて発信していきたいとの事から、ジビエ料理の普及に着目しています。
 
 シカ肉を利用したジビエ料理に早くから取組み、お客様からも好評を得ている伊賀にある和風イタリアン「アルベルゴ八百新」様にご協力頂き

、さらに伊賀地域で県の品質・衛生管理に関するマニュアルに遵守し、唯一三重県の認証を受けたシカ肉処理施設のある伊賀まち山里の幸

利活用組合「かじか」
様のシカ肉を利用してジビエ料理の試食会が実現致しました。

 ジビエを普及するには、安全・安心はもちろん、美味しいといってもらわなければならない、伊賀にジビエ料理を定着させたい、伊賀食に貢献

していきたいというアルベルゴ八百新のシェフのあつい思いを感じる、最高においしいシカ肉ジビエ料理の数々がテーブルに並びました。 

シカすじ肉の赤ワイン煮込み
 
シカ肉のストロガノフ

シカ肉の佃煮

シカ肉のチンヂャオロース風
醤油麹炒め

シカロース肉のソテー、
フルーツソース

シカ肉のテリヤキPizza
 
 写真のどの料理もおいしくて、シカ肉を初めて食べた方にもとても好評でした。こんなにおいしく食べられるなんて思ってもみなかったとの声も

多くきかれました。

 シカ肉ジビエ料理なら、伊賀!!と言ってもらえるように、伊賀研究拠点ではさらなる普及活動、地域活性化に向けて今後も取組んでいき

ます。
 
 今回の試食会について、ご協力頂きました関係者の方々にお礼申し上げます。

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