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松阪市嬉野町八田城跡を訪ねて(2月15日)その②



加藤 進 社会連携特任教授



 

 2番目の中世城館は地元の人々の努力で保存状態が良く、素人がみても理解しやすい八田城跡です。この城跡には狼煙台

の説明があります。雲出川の支流の中村川の近くにあり、「青い目の人形」が残る豊地小学校から車で数分です。まず

google
地図で位置を確認しましょう。

           

 すこし坂道を登って行くと、いよいよ城へののぼり口です。写真は虎口からみた坂の状態、虎口からみた曲輪の全景で

す。保存がよく素人目にも構造が良くわかります。


                       

                      

曲輪の近くに狼煙台の説明板があります。残念ながら石垣等は確認できませんでしたが、2×2m程度の平地が高台にあり

ます。

                

地区の発光しているパンフレットにはイラストのように描かれております。近くに「潮見台」があり、伊勢湾まで見渡せ

るようです。城の回りには水の手も存在します。

             

 この城は、明瞭に大手と搦手道が残っております。春の桜のころには地元の方が桜まつりを開き当時をしのぶよすがと

しております。また、付近には島田城跡や豊地城跡等が残っております。中世城館の入門用としては規模・形式は最高と

思える遺跡です。ぜひ、一度足を運んでみてください。アクセスは伊勢道の一志インターから10min程度、中村川にかかる

島田橋から直進後、右折れで5min程度です。付近の義明寺には大戦に出征する兵を見送るために植樹されたという桜があ

ります。

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