工学部建築学科3年生 地域の課題解決の地区計画を鳥羽市長に提案しました

2018.1.18

 三重大学工学部建築学科では、平成29年度の「建築設計製図Ⅳ」(担当:浦山益郎教授、浅野聡准教授)の課題として、鳥羽市と連携した地域が抱える課題を解決するための地区計画の策定に取り組みました。
 この地区計画の策定は、3年生の学生20(女子14・男子6)人が伊勢志摩国立公園における景観形成と地震・津波対策を盛り込んだ「鳥羽市の中心市街地の再生」に関する調査研究です。12月26日には学生と浅野聡准教授が鳥羽市役所を訪れ、策定した地区計画を鳥羽市の中村市長をはじめ、小竹教育長、立花副市長、市役所職員に報告しました。
 制作した設計図や透視図、模型などを展示しながら課題別に6グループが発表し、鳥羽マリンパークの再整備、津波対策を含む防災・減災や国立公園内の景観形成の視点を踏まえた新しい商業施設、情報施設、アート活動拠点施設、博物館、滞在型宿泊施設などの提案をしました。
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 このプレゼンに向けて学生は、平成29年8月から12月にかけて鳥羽市建設課まちづくり整備室の協力を得ながら現地調査や文献資料調査を繰り返し、建築模型や建築設計図の制作を通じて計画案を検討しました。
最終的に学生たちは6グループに分かれ、
① 中心市街地の入り口の商業地区の再整備
② 旧鳥羽小学校の再生と小規模宿泊施設の整備
の2つの課題のどちらかを選択し、課題解決に向けて地震・津波対策を考慮した観光地拠点の整備についての地区計画を完成させました。
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 当日のプレゼンでは、鳥羽市建設課長の南川則之さんから「先生の指導のもと鳥羽市の問題点を調査していただき、大変レベルの高い計画。頭の柔らかい若い人の発想を最大限に活用していきたい」とのコメントがありました。

 浅野准教授からは「学生たちは大学内でも発表したが、市役所で市長や教育長に対してプレゼンすることで良い経験になった。鳥羽市と連携することで建築・都市計画分野の現実の行政施策や課題を学習した上で、建築設計に取り組む貴重な機会となった。市の建設課まちづくり整備室の皆様に感謝している」とのまとめの言葉がありました。
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 <報告会に参加した学生たちの感想>

●調査に何度も足を運んだことで景色の良い場所があることなど、これまで知らなかった鳥羽の魅力が分かった。
●鳥羽の魅力を知るとともに地域にさまざまな課題があることを知った。まだまだ活用できる魅力を膨らませることのできる場所がたくさんあると思った。
●グループで取り組む設計が初めてで、他の人の意見を聞いて刺激を受けながら良い方向に進められた。
●これまでに経験してきた一つの施設だけの設計とは違い、まちづくりの視点でまち全体を考えて設計していくことの難しさを知った。
●市役所での発表は大学内とはまた違った緊張もあり、達成感ややりがいを感じた。
(工学部建築学科3年)