第7回 南伊勢町大江地区獣害対策ワークショップ 開催

2013.2.16
<山本好男 教授>

平成25年2月16日(土)午後7時から、南伊勢町大江地区で第7回獣害対策ワークショップを開催しました。
 
今回は、大江地区における三重大学・中部電力連携活動の最終ワークショップとして、この一年間の活動の振り返りと「不要果樹の伐採」についての講演会を企画しました。
 参加は、地域の皆さん15名、県1名、南伊勢町2名、三重大1名、中部電力5名でした。
 中部電力今井副長の司会で、区長、中部電力栗木課長のあいさつに続き、山本が活動の振り返りを行いました。

本年の大江地区では、第1回:アンケート、獣害に強い集落づくり、第2回:集落内踏査、獣害マップづくり、第3回:獣害対策、課題抽出、効果のある追い払い、第4回:獣害対策、サル鉄砲の作製・試射、第5回:猿落君の設置、おじろ用心棒の設置、第6回:先進地視察(伊賀市下阿波地区)をテーマに地域の方々とともに活動を行いました。
 最後の第7回は野生動物を引き寄せる原因となっている「不要果樹の伐採」を採りあげました。

昔の集落には多くの人が暮らし、柿や栗などの実は収穫していましたが、今の集落では高齢化、過疎化が進み、栗や柿の実を収穫しないで放置している場合が多く見られます。これらの不要果樹が野生動物を集落へ引き寄せてしまう原因の一つになっています。対策としては、果樹を集落や個人で必要な分だけ育て、管理できない場合は剪定や伐採により、「えさ場」にならないようにすることなどを講演しました。この後、質疑応答を行い、一連のワークショップは終わりになりますが大江地区での獣害対策はこれからが本番、継続して獣害に強い集落となるよう住民が一体となって活動していくことを申し合わせ、ワークショップを終了しました。

 
 一年間の活動を振り返っているところ 講演中の一コマ 
   
   
質疑応答の一コマ