第8回バイオマスセミナー開催

2015.3. 6

加藤 進 社会連携特任教授

 恒例のバイオマスセミナーも8回目です。今回は、基

調講演①で松阪ベルファームで農業経済理論を実践され

ている大原名誉教授に「直売所の直面する現状と可能性

」というテーマで直売所に求められているスーパーには

無い「ふれあい」等について解説していただきました。

極めて興味深い内容で時間がたつのを忘れてしまいまし

た。

大原名誉教授

(株)エティーサ研究所 山下氏

基調講演②では山下さんには北九州市立大で開発された再

生燃料製造法の実証試験結果を解説していただきました。

この手法は、フィシャー・トロピシュ法に比べると、常圧

で合成反応を完結できる点で優れています(高圧ガスの設

備から離れます)。触媒もC-Mg系で比較的安価です。

廃食油から合成するBDFに比べてラード等を含む動物油

なども原料として使えるようです。今後の展開が楽しみで

す。
 

 休憩をはさんで、西方さんには「伊賀地域におけるナタ

ネ栽培について」という題目でa)キンカク病発生・対策

b)こぼれ種対策→
交配予防策、c)獣害対策の現状(い

のしし、さる、鹿
被害大)、d)農薬散布除草剤(ト

レファノサイド等)についてこれまでの経験を報告してい

ただきました。
 
伊賀地域農業改良普及センター 西方氏
 
(一社)大山田農林業公社 山田氏
 

 大山田農林業公社の山田さんには「菜の花オイル販売の

実情」ということで日頃の苦労話や、公社の油の処理能力

等について解説していただきました。最後に、加藤はH26

年におけるバイオマス関連事業の概要を報告いたしました

。まだ早春の3月、お寒いなかを足を運んでいただいた聴

衆の皆様にお礼を申し上げます。

   
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