平成27年度第2回森林体験学習会

2015.11.25

荒木 利芳 社会連携特任教授



 平成271125日(水)に第2回森林体験学習会を三重県林業研究所の西井孝文氏を講師に迎えてキノコ

栽培の講演と実地指導をしてもらいました。参加者9名で、布引地区市民センターで約1時間様々なきのこの人

工栽培についてお話して頂きました。日本には約
5,000種類のキノコがあるそうですが、その内食用とされるキノ

コは
200種類くらいだそうです。
 
   


講演風景
   また、「縦に裂けたり、虫が食べているものは食べても良い」と

か「色鮮やかなものは毒」
など言われていますが、何ら根拠はな

いそうで
野生のキノコに関しては専門家に聞くのが番だそうで

す。
 マツタケなどの菌根性キノコはまだ人工栽培法が確立されて

いないとのことで、
ヒラタケなど倒木や落ち葉などを栄養源とする

食用キノコの栽培法について説明を受けました。


その後、会場近くで菌床埋め込み法で栽培さている数種類のキノ

コを見学した後、車で坂下の竹林へ移動しました。


 今回は坂下でオオイチョウタケ(大銀杏茸)の菌床埋め込みの実

地指導をしてもらいます。オオイチョウタケ
は、県内山間部のスギ

林に
9月中下旬から10月上旬にかけて発生する白い大型のきの

で、風味が良く、地元では「スギタケ」と呼ばれて珍重されている

そうです。
三重県林業研究所では、2000年秋に大台町宮川地内

のスギ林で、県内で初めて菌
床埋め込みによる人工栽培に成功

したそうです。


 坂下の竹林に着いたときは小雨模様でしたが何とか作業をする

ことができました。西井氏らが前もって準備したオオイチョウタケの

菌床
20個を竹林の伐採した跡地の2箇所に浅く穴を掘り、そのな

かに
10個ずつまとめて置いた後、菌床をバーク堆肥で覆うように

かぶ
せ、その上に十分量の落葉や枯れ枝をのせて菌を作りま

した。1年くらいすると白
いオオイチョウタケが発生するそうで楽し

です。


会場近くでの菌床設置

 菌床を寒冷紗で覆ったところ
 
竹林伐採跡地
    
大イチョウタケの菌床
     
  バーク肥料で覆う         落葉や枯れ枝をかぶせる
   
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