加藤 進 社会連携特任教授
紀平 征希 研究員
基調講演(II)は生物資源学部の粟冠真紀子博士に「微生物による水素ガス発酵」という演題で水素ガスをバイオテクノロジーで得る技術について解説していただきました。土壌から微生物を集めて、スクリーニングし、有望な菌を集めて集積培養する苦労談も聴かせていただきました。
報告では、小林美木氏(上野都市ガス㈱、こども大学でもおなじみです)に「定置用燃料電池システムについて」という演題で家庭用燃料電池のイ・ロ・ハを教えていただきました。燃料電池で利用される貴金属には限りがあり、Pt, Pd、Rh等の元素は偏在するので、これを使わないで触媒効果を出す研究がすすめられていることが私にとっては新鮮な部分でした。現在の調子で普及していくと近い将来価格は更に下がるとのことでした。
多分、このページを見ながら、簡単なミニ発電所を考えている方もお見と思います。しかし、注意してください。私たち素人が扱えるのはバッテリーの容量ならば5AHr程度(あるいは負荷との接続部分がワニグチクリップでも可能な場合)です。私の友人が40AHrの中古バッテリーを入手、ソーラーパネルで充電、テレビをつける所まで完成しましたが、あるときリード線が発熱し、あわや火事になるところでした。なお、H27年度から、バイオマスセミナーの他にもH29年度も現地セミナーを10月に開催予定です。このページでお知らせしますのでご参加ください。