忍者研究報告(烽火研究)のろし実験について

2019.3. 1

 2月7日(木)は第3回目ののろし実験(白米城跡)です。今回は煙突の高さを約3mにあげて高さに工夫をこらしました。また旗の色を従来からの白と赤(スプレーで着色)を利用しました(これは旗振りの専門家からの助言)。

9:00現在では奇跡的に晴れで、風速も0.5m/sec以下でした。私は、約5km離れた堀坂山(767m)で煙の観測に挑戦しました。会員の皆さんからのメールでわかったことを列挙します。

  1)煙突の高さを変えてもなかなか高く煙は上がらない

  2)白い旗よりも写真で判断する範囲では赤の旗が明瞭だった

  3)煙突はステンレスのパイプ、ところが朝日を受けて反射、この反射光が5km離れた地点で  

   はっきり確認できた☞光通信は可能かも知れない

  4)付近の伊勢寺城跡、天ケ城跡、白山城跡、五輪城跡等から煙の確認できた

であった。堀坂山からはカシミール3Dによる計算結果(図1)では可視できる予定であったが、観音岳の雑木に邪魔をされて肉眼の確認は難しく、写真1で何とか確認できた。この結果から以前に明らかにした黒米城あるいは髭山からののろしを堀坂山で中継、白米城跡まで延長できたと考えられ、伝承は妥当な情報と判断した。また堀坂山から髭山の視認は十分できた。黒米城は雑木で見えないが距離が短いので過去においては容易に確認できたと思われる。

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堀坂山~黒米城の見晴らし

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堀坂山と髭山の見通し

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 堀坂山と白米城の見通し

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