第5回日独パネルディスカッション

2019.7.18

 三重大学医学部附属病院外来棟ホールにおいて、第5回パネルディスカッションを開催しました。約30人が参加し、以下のプログラムでの発表と活発な意見交換の時間となりました。
 ドイツにおいて高齢化、独居高齢者数の増加が進み、近年,在宅で介護を受ける人が急増している様子が紹介されました。ケアを求める人の数が増えるのに反して在宅介護の要となる家族が離れて暮らす傾向があり、家族のネットワークに弱体化が起こり、介護に携わる専門職者も不足しているのが実情です。
 そうした状況のなかで、注目されているのが「ボランティアを中心としたコミュニティーの力」「介護職としての外国人労働者の受け入れ」「高齢者自身の意識改革」です。こうした取り組みにはそれぞれ問題もあり、システムの構築は発展途上です。ドイツでは研究、実践、評価を三位一体としてよりよいシステムつくりに取り組んでいる実情が説明されました。日本側からは、少子高齢化が日本の平均よりも顕著である東紀州の例をはじめとして、その取り組みが紹介されました。我が国における医療福祉看護、そしてコミュニティが連携した地域包括ケアシステムという日本特有のシステムの構築の目標と課題が説明されました。
 両国の類似した現状に対して、それぞれの国の強みを生かしたシステム構築への努力の決意を確認しあうことができるパネルディスカッションでした。