東紀州での天文実習!~三重大学理科教育講座~

2020.9.23

三重大学教育学部伊藤信成教授より報告いただきました。

獅子岩と星空(学生が撮影)

9/11-14の3泊4日の日程で東紀州教育学舎を利用して天文実習を行いました。

この実習は教育学部の理科教育講座の2年生を対象とした実習で、大学では実施が難しい内容を行うことを目的としています。

例年は長野県の天文台で行っていますが、新型コロナ感染症の影響で今年度は東紀州教育学舎で実施することにしました。

熊野市をはじめとする東紀州地域は夜空が暗く、星がきれいに見える地域ですので、実習には適した地域と言えます。

今年度の実習テーマは「小惑星の検出と構成成分の推定」で、16名の学生が参加しました。

朝日を望む学生(有明の月と反薄明光線が映っています)

1日目は熊野市青少年自然の家にある望遠鏡で観察実習を行いました。

残念ながら天気が芳しくなく当初目的としていた活動はできませんでしたが、木星や土星といった明るい天体の観察を行うことができました。

2日目,3日目はデータ解析です。

学生は予め準備していたデータを用いて小惑星の検出に取り組みました。

例年"天文学は望遠鏡で星を見るもの"という程度の認識の学生が多い中、データ解析はPCを駆使して行いますので、学生にとってはかなり大変な作業となります。

学生は3密に気を付けながら、作業内容や解析結果について同級生と議論を交わしながら解析を進めていました。

結果として、今回は20個の小惑星を見つけることができました。

この中に新しい小惑星があるかどうかは、今後解析を進めていく必要があります。

解析そのものは大変だったと思いますが、小惑星を見つけた時には学生から歓声があがることがあり、自分で何かを発見する楽しみも感じてもらえたものと思います。

4日目は成果発表を行い実習を終了しました。

実習中の学生の様子

星がきれいに見える地域での実習でしたが、実習期間中の天気はあまり芳しくなく、すっきりと晴れたのは実習3日目の夜半過ぎ~夜明けまででした。

実習3日目の夜は学生も疲れが溜まっていたのではないかと思いますが、星空を楽しみにしていた学生は学舎から近い七里御浜まで行き、星空を堪能した様でした。

学舎での実習については改善点もありますが、今回の経験を活かし今後も学生教育の充実に向けて学舎を活用していきたいと考えています。

(本実習は熊野市観光スポーツ交流課にご支援をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます)。