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お知らせ

「令和3年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第6回(最終回)を開催しました

令和4年2月19日(土)、四日市市にある「ユマニテクプラザ」の研修室において、令和3年度の6回目(最終回)となる「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。「まん延防止等重点措置」の適用期間中ではありましたが、参加された29名の受講者にも感染防止対策の徹底にご協力いただき開催しました。

今年度の「21世紀ゼミナール」は、「医療最前線、そして大学の医療の研究は!?」を統一テーマに開催してきました。これまで5回の講座では、三重大学の医療を専門とする教員が講演を行いましたが、最終回の今回は、視点を変えて、「これからの医療、経済という観点からの展望~社会保障制度について考える~」と題して、株式会社 三十三総研の別府 孝文調査部長にご講演いただきました。


今回の講演では、新型コロナウイルス感染症の拡大が、私たちの生活だけでなく、経済・社会構造まで大きく変化させるなか、「医療を含む社会保障制度はどのようにあるべきか?」について、経済や財政の視点を踏まえご説明いただきました。その視点とは、(1)人口動向(数と構造の変化)、(2)財政動向(構造的な硬直)、(3)経済動向(新しい時代への対応)の計三つ、それぞれについてデータに基づき、現状を分かり易く教えていただいた上で、地域における社会保障の課題と解決に向けた対応について、その方向性を示していただきました。

講演終了後には、皆さんから多くの質問があり、最終回も盛況のうちに終了することができました。


コロナ渦という大きな危機に直面し、経済・社会構造まで大きく変化するなか、私たちが人生100年時代を安心・快適に暮らすためのセーフティネットとしての社会保障制度の重要性を認識するとともに、年金、医療、生活保護といった従来からの社会保障制度だけでは不十分であり、これらを充実させるだけでなく、真に憲法第25条(生存権)の理念に立ち返り、雇用、育児・教育、住宅などにも拡充するなど社会保障改革が必要なことを理解することができました。そして、私たち自身が社会保障制度の在り方を考えるためのヒントも与えていただきました。

今年度のプログラムは終了しました。来年度も、三重大学北勢サテライトとしましては、総合大学の特色を活かしたコースを企画し、市民の皆様にご興味を持っていただける学習プログラムにしたいと考えておりますので、多くの方にご参加いただければ幸いです。

以上

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