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お知らせ

「令和4年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第3回を開催しました

令和4年10月15日(土)、四日市市にあるユマニテクプラザの研修室において、令和4年度3回目の「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。

今年度は、「ウイズコロナの時代を乗り切る知恵...多方面の研究から学ぼう」を統一テーマに計5回の講座を予定しています。三重大学の行う多種多様な学術分野の研究を切り口に、新型コロナウイルスという試練と戦い、この時代を乗り切るヒントを市民の皆様と共に探し、考えます。

3回目の講座は、「目は口ほどに物を言う 魚とイカの眼から学ぶこと」と題して、三重大学生物資源学部の宮﨑多惠子准教授が講師を務め、25名が参加しました。魚やイカの目に着目し、いかにしてえさを捕り、敵から身を守るかという、生き物が長い年月を経てたどり着いた自然界を生き抜くための工夫を学びました。


実際の魚やイカの画像を用いて、私たち人間とも比較しながら解説されました。「魚はどっちを見ている?」など、水族館や魚屋に行って実際に確認したくなるような知識の紹介や、自分たちの目で補色効果を体感する等のアクティビティも交えて講座が進められ、たくさんの発見や驚きがありました。「目」があれば自分たちと同じように見えていると思いがちで、今まで考えもしなかった生き物の不思議について、楽しく理解を深める講座となりました。


最後には宮﨑准教授の「最後まで漁師に寄り添いたい」という水産研究者としてこだわっている熱い思いが語られ、多岐にわたる課題解決のための研究の幅広さや多角的な視点に触れる貴重な機会となりました。この講座を受けて、イカの漁獲量の減少の原因や海のごみ問題など、環境問題について考える受講者もおり、自分たちに出来る事を問うきっかけにもなりました。

次回は、11月19日(土)に「第2の地球はあるのか?」(講師:三重大学教育学部 伊藤信成教授)を開催予定です。

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