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お知らせ

第4回「地域社会の多様性を考える日本語教育研究会」を開催しました

2023年11月4日(土)10時より、教育学部の服部明子准教授が代表を務める「地域社会の多様性を考える日本語教育研究会」の第4回を、ユマニテクプラザにて開催しました。対面とオンラインとのハイブリッドで開催し、総勢18名の方にご参加いただきました。

本研究会では、地域の日本語教育に関する幅広いテーマを取り上げています。講演会およびワークショップ開催を通じて北勢地域の企業や市民の皆様へ専門的な知見を提供し、関係組織間を結ぶ連携基盤の構築によって、地域社会を下支えすることを目指しています。

今回の第1部では、「事例紹介 企業における日本語教室の開催方法」をテーマに、井村屋株式会社執行役員・関西支店副支店長の山路明氏にご講演頂き、オンラインでも配信いたしました。井村屋グループのSDGsプロジェクトの発足をきっかけに取り組まれた、主に外国人派遣社員を対象とした「日本語教室」の開催や、社員食堂での「母国料理の提供」について、実際の様子がわかるたくさんの写真と共にご紹介いただきました。社内の他部署を巻き込んでの企画・運営、専門機関への相談など、様々な連携を意識し、取り組みの効果を最大限にするために重ねられた試行錯誤や工夫を語っていただきました。

第2部では、「Webを活用した日本語学習と支援の方法」と題したワークショップを開催しました。服部准教授の進行で、対面参加者の自己紹介の後、日ごろのWeb・デジタルとの関わりや感じていることについて、和気あいあいと意見交換されました。また、日本語教育に関するWebコンテンツやオープンAIの活用について、今後の新しい学習ツールとして学習者に合わせた選択・活用が提案されました。さらに、「やさしい日本語」を切り口に、実際にチャットGPTを用いたデモンストレーションをしながらオープンAIを用いた外国人への日本語支援の可能性について、提言がありました。

参加者からは、「実際の企業の現場の取組みを知ることができて良かった。」「AIをうまく利用して、日本語指導に活かしたい。」という感想が寄せられ、それぞれ関わっている日本語教育に関する活動の推進に向けて、更なる発展のヒントを得て頂ける機会となりました。

本研究会は令和6年度も活動を継続いたします。皆様のご参加をお待ちしています。

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