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お知らせ

「令和6年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第1回を開催しました

令和6年8月24日(土)、四日市市にあるユマニテクプラザの研修室において、令和6年度1回目の「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。

冒頭、主催者である四日市市の市民生活部次長兼市民生活課長 久志本様からのご挨拶でもご説明いただきましたが、1978(昭和53)年度に開設された四日市市民大学は、今年度で47回目を迎えました。三重大学は、この中の1つのコースとして「21世紀ゼミナール」を提供しており、今年度で19回目となりました。令和6年度は、「新時代を生きる ~科学の進歩と私たちの生活~」を統一テーマに計5回の講座を予定しています。科学技術の進歩は様々な分野で目覚ましく、たくさんの変化・進化が交錯する昨今、その変化に適応することが求められています。その一方で、自然環境や健康は現状を守りたく、安定・安心を望む私たちです。現代の私たちに求められる「変化」と「維持」について、三重大学の教員が解説します。

1回目の講座は、「避難生活を考える ―災害から身を守るために今できること―」と題して、三重大学大学院地域イノベーション学研究科の水木千春准教授が講師を務め、44名が参加されました。

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今回の講座のおもな内容は、

1.令和6年能登半島地震 現地調査から

2.避難生活における課題

3.地域や個人で備えておくべきこと などでした。

いつ起きてもおかしくない災害に備えるため具体的に何をしておけばよいのか、まずは避難生活に焦点をあて、今できることについて考えることが本講座の主旨ではありますが、いまだに能登半島地震で被災された多くの人たちが避難生活を送る中でも、新たな避難生活上の課題が見つかっているそうです。一口に「避難生活に焦点をあて、今できること」といっても、簡単ではないことを理解することができました。地域の特性、そこで生活されている人たちの防災についての意識や行動、行政の防災対応などを把握する必要があるためです。

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三重県でも南海トラフ巨大地震の発生が懸念されています。1月の能登半島地震、8月8日(木)には宮崎県で発生した地震に関する「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震「注意」)が発表されました。自分や家族、地域の問題として対応を考えなければならないと痛感しているところです。今回の講座を通じて、自分の身は自分で守らなければならないこと、地域は自分たちで守らなければならないこと、そして自治体と連携・協力すること、この三つが重要であることを学びました。今後、災害に備えるために今できることは何か、自分で考えるための多くのヒントと知見が得られた講座でした。

次回は、10月19日(土)に「お金と信用の文化人類学」(講師:三重大学人文学部 深田淳太郎教授)を開催予定です。

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