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お知らせ

「令和6年度 四日市市民大学 21世紀ゼミナール」第3回を開催しました

令和6年11月23日(土)、四日市市にあるユマニテクプラザの研修室において、令和6年度3回目の「四日市市民大学 21世紀ゼミナール」(四日市市からの委託事業・北勢サテライトが企画運営)を開催しました。

令和6年度は、「新時代を生きる ~科学の進歩と私たちの生活~」を統一テーマに計5回の講座を予定しています。科学技術の進歩は様々な分野で目覚ましく、たくさんの変化・進化が交錯する昨今、その変化に適応することが求められています。その一方で、自然環境や健康は現状を守りたく、安定・安心を望む私たちです。現代の私たちに求められる「変化」と「維持」について、三重大学の教員が解説します。

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3回目の講座は、「こつこつ骨を守りましょう! 今日からできる骨粗鬆症予防のための重要ポイント」と題して、三重大学大学院医学系研究科の福録恵子教授が講師を務め、41名が参加されました。

今回は、健康寿命を延ばすため、丈夫な骨づくりに役立つポイントについて最新の知見を紹介する講座で、①骨粗鬆症予防(*1)の重要性、②サルコペニア(*2)と骨粗鬆症の関係性、③骨粗鬆症・サルコペニア予防のポイント、以上三つの事項について分かり易い説明がありました。
*1 骨粗鬆症:骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気
*2 サルコペニア:筋肉や筋力が衰えた状態
最後に、健康寿命を延ばし人生を楽しむためのポイントとして、以下の3つがあげられ講義は終了しました。
①現在のご自身の状況を知ること(意識すること)が骨粗鬆症予防・サルコペニア予防の第一歩!
②骨と筋肉の健康は運動面、栄養面のバランスが重要!
③学んだことを生活の中で是非活かしてみましょう!

また、講義の中で「カルシウム自己チェック表」を利用して、普段のカルシウム摂取状況を自身で確認したり、講義終了後には、講師が準備した「体組成測定器」を使って部位別の筋肉量の変化を数値で知ることもできました。お帰りの際には、講師から骨密度を高める働きのあるトクホ飲料の試供品が配られ、参加された皆さんも喜んで帰っていかれました。

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この講座では、
・健康寿命延伸のためには、転倒・骨折予防は必要不可欠であり、運動をすれば骨密度の低下を防ぐことができ、骨粗鬆症の予防につながること
・たとえ低負荷の運動でも、継続することで運動機能の向上や維持に役立つこと
・骨粗鬆症が進行すると、筋量、筋力が低下しやすく、フレイル(*3)といわれる状態になり、社会的な繋がりも乏しくなること *3 フレイル:要介護の一歩手前の状態
など、様々な知見が得られました。
そして、人生100年時代を迎える中、今回得られた知見を楽しみながら、継続して実践できるよう努めるなど、身体活動や食事、社会参加などの面で年代に合った自己管理を行うことの大切さを学ぶことができました。

次回は、12月7日(土)に「生物多様性の枠組みと保全活動」(講師:三重大学教育推進・学生支援機構 福田知子特任講師)を開催予定です。

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