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お知らせ

第5回「地域社会の多様性を考える日本語教育研究会」を開催しました

2024年12月8日(日)10時より、教育学部の服部明子准教授が代表を務める「地域社会の多様性を考える日本語教育研究会」の第5回を、ユマニテクプラザにて開催しました。対面とオンラインとのハイブリッドで開催し、総勢23名の方にご参加いただきました。

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本研究会では、地域の日本語教育に関する幅広いテーマを取り上げています。講演会およびワークショップ開催を通じて北勢地域の企業や市民の皆様へ専門的な知見を提供し、関係組織間を結ぶ連携基盤の構築によって、地域社会を下支えすることを目指しています。今回は、「観光×日本語教育」をテーマに、インバウンドビジネスの成長に伴い増加しているホテル・旅館業に携わる外国人労働者との協働について、お二人の講師と共に考えました。

第1部では、「事例紹介 企業における多文化共生の取組み」をテーマに、株式会社戸田家取締役執行役員・業務支配人の宍倉秀明氏にご講演頂き、オンラインでも配信いたしました。多様な国籍、さまざまな在留資格の社員が集まる戸田家(鳥羽市)の人材育成とその仕組みづくりについてご紹介いただきました。

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働きやすい職場環境の整備や、社員教育の実施方法の工夫、様々なコミュニケーションの取り方について、たくさんのエピソードやお写真をもとにお話いただき、外国人労働者へのサポートの重要性について考える大変有意義な時間となりました。

第2部では、「エンターテインメントビジネスと日本語教育―ネパール人を対象とした接客日本語のコースデザイン―」と題したワークショップを開催し、服部准教授の進行により参加者の意見交流が行われました。ホテル・旅館業を経て日本語教師になった四日市日本語学校非常勤講師の山潟良一氏をゲストに迎え、日本独自のコンテンツを活かす新たな分野「エンターテイメントビジネス」について検討しました。

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インバウンドの受入れに関わるネパール人への日本語教育の方法について、まずは日本語の学習意欲を高めることの重要性と「内容言語統合型学習」の可能性をご説明いただき、「接客日本語」を習得するためのよりよいコースデザインを検討するケーススタディを行いました。
参加者の皆様には普段の仕事や置かれている環境のそれぞれの立場から活発に意見を交換していただき、視野を広げると同時に多面的に日本語教育を考える時間になりました。

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