第6回弥起井地区獣害対策ワークショップを開催しました

2012.3. 8

(山本 好男教授) 

 3月8日(木)午後7時から、大台町弥起井集会所において、弥起井地区第6回ワークショップを開催しました。
 今回は最終回として「地域のルールづくりおよび年間スケジュールの策定」をとりあげました。

 
【写真1】区長さんのあいさつ  【写真2】中電植田課長さんの
               あいさつ  

 
【写真3】勉強会の振り返り  【写真4】地域ルール作りを    を行っている山本教授    話し合っている地域の皆さん 


  【写真5】地域ルール作りを話し合っている地域の皆さん 

 
  【写真6】             【写真7】 
地域ルールおよび年間スケ   総評:松阪地域農業改良
ジュールを書き出している   普及センター松井技師
地域の皆さん             

 
 大台町役場中井主事の司会で、中部電力植田課長、弥起井田中区長さんの挨拶をいただきました(写真1、2)。
 最初に「これまでの勉強会の振り返り」を山本が行い、第1回からのワークショップの内容を振り返るとともに改めて獣害対策五箇条について確認しました。

 
1. 地域ルールづくり
 地域での獣害対策として、1)えさ場をなくす、2)隠れ場所をなくす、3)できる限り囲う、4)追い払う、
5)適切に捕獲するには、どのように取り組むか具体策を話し合い(写真4、5)地域のルールとして書き出しました。
 

2. 年間スケジュールの策定
 地域の年間行事等に加えて、獣害対策の地域ルールを踏まえた年間計画について話し合い、年間計画を取りまとめて、模造紙に記入していきました。
 この計画を回覧等で地区内に周知徹底し、活動していくことを決めました(写真6)。
 

3. 総評
 総評を県中央農業普及センター谷口主幹、松阪地域農業改良普及センターの松井技師(写真7)、三重大学山本が行ないました。

 3人の総評をまとめると、現在敷設中の防護柵が完成し、山側からの動物(シカ、イノシシ)の侵入を防ぐことができるようになること、柵内に入ったものについては捕獲で対応することにより、被害は低減すると思われる。
 サルに関しては、サルの行動を予知する手立てや姿を見かけたら近所で協力して徹底的に追い払うことを繰り返すことにより、サルの群れがこの集落を避けて移動するようになることなどが期待できる。
 農家だけでなく地域の住民が協力して追い払い等を行なうようにしていただきたい。
 このように活発な活動をしている地区へは、それぞれの立場から今後も対策の普及や支援をしていきたい。
           

弥起井地区では、6回のワークショップを開催し、今回が最後のワークショップとなりました。
参加いただきました弥起井地区住民はじめスタッフの皆さんお疲れ様でした。