第4回獣害対策ワークショップを開催しました

2012.9.16

<山本 好男 教授>

9月16日(日)午前9時から、南伊勢町大江地区で第4回獣害対策ワークショップを開催しました。
今回は、『サルの追い払いと追い払い器具の制作・試射』をテーマに取り組みました!

 前日の雨で運動会などと重なってしまいましたが大江地区の皆さん16名が参加、スタッフとしては三重大学から山本、中部電力から栗木課長、児玉課長ほか4名が参加しました。



 今回のワークショップには、県から農業研究所
山端主任研究員、伊勢農林水産商工環境事務所
田中課長、宇野主幹、南伊勢町から荘司農林係長、城主任が参加して下さいました。

 
 岡区長、中部電力栗木課長のあいさつに続き、山本が前回までの勉強会の振り返りと宿題になっていたサルの捕獲、利用について説明を行いました。
(写真1、2)

 サル鉄砲の作製 : 水道のパイプ、継手やペットボトルを利用して、5連発のサル鉄砲を作製しました。

 参加した皆さんは「工作は小学生以来だ」とか「子供を連れてくれば良かった」などと結構楽しみながら仕上げていきました。(写真3、4)

 
 作製後、外で試射訓練を行いました。
 
 風が強くて5連発にならず、一本一本導火線に火をつけながら「しょぼいなあ」「音が小さいなあ」などと言いながらどこまで飛ぶか、どの角度がよいかなどいろいろ試しました。

 一時的にかなりの花火の音が集落内に響き渡っていました。
 この要領で、複数の人が参加してサルを集落内から追い払い、山へ向けて追い上げて下さい。
(写真5、6)


 また、直接的な撃退法では、的を定めて、サルライフルやサル追い用パチンコで試射を行いました。

 まだまだ練習をする予定にしていましたが途中で雨模様となり公民館に引き上げました。
(写真7、8)


 十分な時間は取れませんでしたが、地区民の皆さんが協力してサルを追い払い、サルが近寄ってこない、避けて移動するような集落になることを期待します。

 さらに、公民館に帰ってからは、追い払いツールの追加説明などを行い、県あるいは町の方々に獣害対策の現状やサルの追い払いについてアドバイスをいただき、最後に次回からの予定を説明してワークショップを終了しました。(写真9、10、11)
 
 
 
 連休の中日の日曜日にもかかわらず早朝から準備をしてくださいました中部電力の皆様に感謝いたします。

 
写真1:開会の挨拶をしている
中部電力(株)栗木課長
写真2:前回までのワークショップの振り     返りと宿題報告をしているところ
写真3:サル鉄砲を作っている
大江の皆さん
写真4:作ったサル鉄砲にロケット花火を
おき、導火線の高さを確認しているところ
写真5:外でサル鉄砲の
  試射をしているところ
写真6:連発にならず再度導火線に
火をつけているところ
写真7:サルライフルの試射 写真8:的めがけて放つ直前、しっかり
パチンコのゴムが引かれています
写真9:アドバイスをいただきました
農業研究所山端研究員
写真10:アドバイスをいただきました
伊勢農林水産商工環境事務所田中課長
写真11:最後に次回のワークショップの計画を説明しました