2月22日(月)午後から、ゆめテクノ伊賀3階のテクノホールにて第23回「伊賀の林業を考える会」が開催されまし
た。1月25日には伊賀森林組合主催で三重大学生物資源学研究科の坂本竜彦教授の講演会を開催し伊賀の森林・林業を
元気にする学際的な話を勉強したところです。今回は、私たちの暮らしを支える森林(もり)を守り地域を活性化しよ
う!と言う趣旨で特長ある活動に取組んでおられる松阪飯南森林組合の実学的な話を勉強しました。講演題目は「森林
活(もりかつ)プロジェクトの取り組みについて」で、八島英誉係長が講演されました。
その主な内容は次のようなものです。小規模経営の林業者は軽トラで森林組合(本所、飯高支所、小径木加工場)に
間伐材を出荷、森林組合はトン当たり6,000円(税込)で買い取り、集積された間伐材は大型トラックでチップ工場に
トン当たり7,500円(税込)で売却します。この差額と松阪市からの支援金を運搬費等に充てると森林組合のもうけは
出ないとのこと。一方、間伐材を出した林業者には半分を現金で残り半分を松阪西部商工会商品券が渡されるとのこと
でした。人・物が地域内で動き林業以外の方々も元気が出るところにこのプロジェクトのポイントがあると言うことで
した。
本プロジェクトで扱う間伐材は、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用する木質バイオマス発電用なの
で従来より高く買い取られます。そのため小規模経営にとっては煩雑となる間伐材の証明書手続きが必要となってきま
す。この手続きと材の運搬等をお世話するのが松阪飯南森林組合です。
講演後、たくさんの質問がなされました。伊賀地域の森林(もり)を元気にしていきたい林業関係者の熱い思いが伝
わってきました。
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