平成28年度第1回森林体験学習会

2016.8.24

荒木利芳 社会連携特任教授

 平成28年8月24日(月)台風10、11、12号が発生し、当日朝は松阪、津、四日市など沿岸沿いは交通機関がストップするほどの土砂降りで天気が心配されましたが、伊賀の方は風はありましたが、快晴で何とか第1回森林体験学習会を開催することができました。当初は現在整備している出後の森林で開催予定でしたが、 


白樫大木の木陰で集合写真

整備の時これまで数回マムシを見ましたので、安全のため近くのせせらぎ公園で行いました。

午後1時に子供14名、大人17名、計31名が集まり、まずテント張りを行い、工作などは大きな白樫の木の木陰にブルーシートを敷いてその上で作業しました。最初に久松副所長の挨拶の後、自然観察指導員の坂上先生が森の役割や危険な動物についての話があり、最後にクイズ形式でいろいろな木の紹介がありました。続いて山田先生からは昆虫についての話がありましたが、途中で珍しいクワガタムシが飛んできましたので、それを捕まえて急遽クワガタムシやカブトムシについての気合いの入った話に移るなど自然の中での学習会らしい風景でした。


久松伊賀研究拠点副所長の挨拶

 最後に加藤特任教授の指導のもと出後の竹林で伐採した真竹をつかって水鉄砲作りをしました。竹筒にピッタリ合うように、布を心棒に強く巻しめるのが難しく、皆苦労しながら作っていました。水鉄砲が出来上がると近くを流れる服部川へ行き、水の掛け合いです。その後、川で泳いだり、川の生物を採集して観察しました。


坂上自然観察指導員の森の話

 この川には魚が沢山泳いでいるので、子供たちは網ですくおうとしますが、魚はすばしっこくてなかなか採れません。それでも悪戦苦闘のすえ、ヌマエビ、シマヨシノボリやカワムツなどの川魚が採れました。また、石の下にいたヒゲナガカワトビケラやヘビトンボなどの水生昆虫も採取することができました。


山田自然観察指導員の昆虫の話

十分に川遊びを堪能した後、帰りに全員で、我々が整備している出後の山の入り口まで行き、雑木林の間伐や侵入竹や竹林の伐採、岡山氏城跡までの道造りや城跡広場の整備などについて話をしました。

 皆さん大分お疲れの様子でしたが、自然の中での体験学習には満足の様子でした。皆様本日はお疲れ様でした。


加藤特任教授の水鉄砲作り

水鉄砲と魚とり

水鉄砲と魚とり


水鉄砲で発射

水鉄砲で発射

深いところは気をつけて


川の生物の観察

出後の山の入り口での集合写真