今年も烽火の実験(忍者研究)を継続

2020.3. 9

令和2年2月6日(木)に白米城跡(阿坂城跡,312m)から恒例の烽火実験を松阪山城会のメンバーで実施しました。今年は「阿坂城の烽火を白山城で中継し大河内小学校(大河内城近く)で確認する」ことが目的です。これまでの経験を生かして工夫も凝らしてみました。

① 阿坂城ではこれまでの燻炭機の使用をやめて、約5mのポールの先に発煙筒を固定した

② 白山城は標高約90mで、視界を確保するために大河内城の方角の木を許可を得て伐採、燻炭機(2m)使用

③ 旗は白で、北畠の紋章をいれた

ことです。また、わざわざ関東から中世城郭研究会の湯田理事、古代山城研究会の向井一雄会長、関口氏が参加されました(写真1)。

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写真1

これまでの広報活動が功を奏したか近隣の中原、米の庄、松尾、大河内、阿坂、伊勢寺小学校が総合学習の一環として取り上げていただき、屋上で"烽火の観察"をするとともに会員が出前講座も実施いたしました。参加された小学校からは多忙にもかかわらず"振りかえり"のシートや感想文を頂きました(現在内容を解析中、大学院の講義で使用させていただきます)。

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写真2

松阪のカリヨンプラザ(2F)で展示を開催中(写真2)です。

図1は阿坂城跡(桝形山の表示)~白山城跡~大河内城跡等の相対位置で途中に伊勢寺城跡、岡の谷城跡などがあります。

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図1

写真3は阿坂城跡から見た白山城跡のからの烽火でH29の平地での通信実験に比べると背景も加わって、風があるにも関わらずクッキリ見ることが出来ました。5.5kmですが白山城跡と阿坂城の距離は約5.5kmですが、白山城跡から阿坂城からの煙の確認は相当困難(雲と重なった?)でした。しかし、写真では確認が出来ました。

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写真3