水産学会に参加しました

2014.3.27


荒木 利芳 社会連携特任教授

 
平成26年度日本水産学会春季大会が3月27日から30日まで北

海道大学函館キャンパスで開催された。3月末というのに道路脇には

残雪が積んであった。1週間前に降った季節はずれの大雪が残ってい

るそうで、気温は1〜11℃であった。 

 
   我々は米糠と廃棄海苔を酵素処理したスフェロプラストを素材とし

た魚貝類の飼料の開発などについてシンポジウムとポスターで発表を

行った。27日に開催されたシンポジウムでは「スサビノリの持続的

生産への挑戦」というテーマで14題の発表が行われた。私の方は「

プロトプラストを用いた発生学」という基礎的な話と共同研究者が

「魚類・二枚貝類の飼料への有効活用」について発表した。また、2

9日は「ヒラメの成長に及ぼす海苔スフェロプラストの飼料効果」と

「閉鎖系養殖における海苔スフェロプラストのアサリに対する飼料効

果」について共同研究者がポスター発表を行った。

 ノリ養殖の技術革新,選抜育種による多収性品種の開発などにより,戦後,飛躍的にノリの生産量が増加した。しか

しながら、沿岸海域の埋め立てや護岸工事等による養殖海域の劣化や赤潮の発生、病原菌による被害や魚類や鳥類によ

る食害などの養殖環境の悪化に加えて、安価な輸入海苔との厳しい価格競争などのため、近年、ノリ生産量は減少の一

途をたどるとともに、後継者不足なども相まってノリ養殖産業衰退が危惧されている。よって、本シンポジウムをきっ

かけに、今後も産官学が協力して、ノリの養殖、加工、流通、新規利用法の開発などについて、継続して情報交換など

を行うことになった。

 




 翌日ホテルの近くにあった豊川稲荷神社を参拝した後、函館駅のす

ぐ近くにある朝市を見学した。毛ガニやタラバガニ、ウニやイクラ、

鮭や種々の魚にイカ、ホタテ貝やホッキ貝などの生鮮魚貝類や各種干

物、昆布など見るだけでも楽しくなる市場である。昼食にはウニ、イ

クラ、ホタテにイカソーメンなどがのった海鮮丼を食べたが大変おい

しく、満足感が得られたが、同時に海の持つ力の衰退が懸念されるな

か、これだけの豊かな海産物がいつまで食べれるのか少し心配にもな

った。

  帰りは晴天に恵まれ、幸運にも飛行機からアルプス山脈のはるか

向こうに、山頂に雪を抱いた富士山を見ることができた。

 

 
             

 ホヤ・ホッキガイ       毛ガニ         タラバガニ        ホタテガイ        遠方に見える富士山