インドネシア(バンテン州)に水質環境調査

2017.1.29

2017年1月29日~2月3日

加藤 進  社会連携特任教授

 

 1月29日~2月3日まで、久しぶりに途上国=インドネシアを訪問しました。私は東南アジアの中国、ベトナム、タイそしてフィリピンを70回ほど訪問しましたが、なぜかインドネシアはいく機会がありませんでした。ICETT(国際環境技術移転センター)の要請で調査に同行しました。ジャカルタから東に150kmくらいの都市(セラン)です。タイのつもりで行ったらちょうど逆で今は雨季でした。

雨季の河川の写真が昔から撮りたかったのですがやっと撮ることができました。手持ちの電気電導度(EC)を測ると150μS/cm程度で軟水です。ほとんどが雨水のようです。流速も早く、水深、川幅も広いです。日本のようにはいかず、水平方向と垂直方向に採水するようです。

ついでにこのEC計はもう10年前に購入したもので、途上国にはいつも持って行きます。堅牢でハンディタイプなので重宝しています。もう一つは、折り畳み式の透視度計(実用新案済み)です。ガラスの測定機は持ち運びできません。

筒の部分をアクリルに改良し、筒の長さを30cm×3本に切って清澄な泉で透視度=90cmまで測定できる優れものです。折り畳み式なのでコンパクトです。フィリピンでもそうですが源流はずいぶんと清澄ですがすこし流下すると生活排水や土砂で汚れてしまいます。

ついでに、今回は持参しませんでしたが簡易COD計も紹介しておきます。ほとんどの専門家は水質測定にパックテストを持参しますが、途上国のCODはCOD-Crで日本のようにCOD-Mnではありません。そこで、UV式のCOD計(連続モニタリング用)を改良し、自動車のシガレットからも電源がとれるようにしたのが本器です。

JICAのプロジェクトで考案したものです。これならあらかじめ検量線をとっておけばCOD-Crにも対応が可能です。また、最近は州レベルなら環境研究所に分光光度計は具備されています。しかし、無い場合には簡易比色計を持って行けば大丈夫です。写真は、LED(赤。緑)を使った電池式の比色計で、on siteでNO2-,NO3-、PO4-P、NH4+ならびにCr6+など定量が可能です。情報が欲しい方は筆者までご連絡ください。現在はArduinoやOPと組み合わせるとかなりの性能を持った測定機を自作することができます。このページを利用して紹介できればと思っています。


写真 UV式のCOD計