伊賀サテライト三重大学地域拠点サテライト

伊賀研究拠点
お知らせ

第15回三重大学発産学官連携セミナーin伊賀を開催しました

 第15回三重大学発産学官連携セミナーin伊賀を、2月10日(金)午後ヒルホテル サンピア伊賀の白鳳の間で開催し、139名のご参加をいただきました。本学の忍者研究は、人文学部の山田雄司教授と三重大学特任教授でもある川上仁一伊賀流忍者博物館館長が中心となり、主に三重大学伊賀研究拠点と伊賀連携フィールドで進めてきました。忍者文化をさらなる地域活性化につなげるため、今回は「忍者と産学官連携」と言うサブタイトルを設けて以下の内容で市民参加型セミナーを開催しました。本セミナーは、駒田美弘三重大学学長、大森秀俊伊賀市副市長、伊藤隆三重県健康福祉部部長から開会挨拶をいただき開始されました。


駒田美弘 学長

大森秀俊副市長

伊藤隆健康福祉部部長

「忍者研究と全国の忍者観光活動」をテーマにしたセッション1では、忍者研究が始まった理由から、三重大学の忍者研究がベースとなって企画忍者展「The NINJA―忍者ってナンジャ!?-」が日本科学未来館と三重県総合博物館で開催されていった経緯などの報告を伊賀研究拠点副所長の久松眞が「三重大学の忍者研究と忍者展」と題して行った後、立石邦博日本忍者協議会事務局長による「日本忍者協議会設立の経緯と忍者のコンテンツ化へ向けての課題」と題した基調講演がありました。日本忍者協議会は、忍者の学術研究や知識情報の集約と発信、忍者をブランド化して観光振興や文化振興を通して地域経済の活性化などを目的としていること、特に外国人の忍者に対する認知度や関心度は特別で、この高いポテンシャルを外国人の観光誘客に使わない手はないとのことでした。現在は忍者のコンテンツ準備期間で、忍者の日(222日)からは2020年のオリパラ開会式に忍者が登場することを目指し、「忍者」のコンテンツ化へ向け、①忍者文化の魅力的な伝承、②忍者の生き方などを学ぶアカデミー、③忍者アニメやテーマパークなど様々な活動を開始していくとのこと。都心型の展開と伊賀地域の展開は内容が異なるので双方が連携して盛り上げていきたいとのことでした。


久松眞 副所長

立石邦博 事務局長

会場の様子

 「産学官連携にNINJAをどのように生かすか」をテーマにしたセッション2では、上野商工会議所会頭の田山雅敏氏と伊賀上野観光協会会長の廣澤浩一氏と基調講演された立石邦博氏に山田雄司三重大学人文学部教授が加わってパネルディスカッションが行われました。進行係は吉岡 基 伊賀研究拠点所長が行いました。忍者コンテンツの高い伊賀地域のポテンシャルを産学官が連携してどのように進めて行くか各パネラーのお考えが述べられました。伊賀に世界から研究者が集まって忍者研究を行う学術拠点、忍者の修行や訓練が可能な施設や道場を立上げて忍者の聖地化、ファミリーで伊賀に来たら忍者テーマパークを感じる街づくりなどなど話は大きく膨らみました。


右から、廣澤氏、田山氏、山田氏、立石氏、吉岡氏

 セッション3は中高大連携活動報告で2校の発表がありました。(1)上野高校理数科1年生40名が、伊賀研究拠点で忍者のストレス解消法を参考にストレス実験を行いストレスとの付き合い方を学んだ「夏の科学実習」の報告、(2)桜丘中学校・高等学校サイエンスクラブの学生10名が、伊賀研究拠点、三重大学生物資源学研究科、三重県工業研究所窯業研究室燃料電池研究センターで月1回のペースで計5回バイオマスエネルギー関連の講義や見学を受け、学んだ知識を学校に持ち帰って行った実験も含めてまとめた「水素エネルギーと水素循環社会」の報告、でした。


上野高校理数科1年生

桜丘中学校・高等学校サイエンスクラブの学生

 最後に、(公財)伊賀市都市文化協会の中村忠明理事長の閉会挨拶をいただき予定通り終了しました。


中村忠明 理事長

アーカイブを表示