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教育学部で物づくりゼミ(4回目)


加藤 進 社会連携特任教授



 1030日(金)は4回目の物作り講座です。今回は松岡先生

と知り合うきっかけになったリードスイッチ(RS)を使ったリ

ーコマです。このコマの回転原理は大変難しくまだはっきりし

ませんが現象論的には良好な再現性があります。オリジナルは

神奈川県の石井信也先生です。同志伊藤先生と私で今の形に改

良しました。子供たちには結構人気があります。

 今回の収穫はレーザーを使った反射式の回転計でコマの回転

数を測ったことです。7人で製作し、大部分は6000rpm程度で

した。最高の人は9300rpmでした。このコマは偏芯が全くなく

素晴らしいものでした。9300rpmという回転数は極めて高く、

メカニックな限界ではないかと思います。恐らくはレーシーン

グカーのエンジンにも劣らないくらい?リーコマの実体配線図

を挙げておきます。

写真1

写真2
コイルは0.26mmφのホルマル線を鉄くぎ(38mm)4

5m巻きます。LED(赤)とスピーカー(SP)はコイ

ルに並列に入ります。これに対してRSは回路に直列

です。問題はLEDです。乾電池とは極性を逆にするこ

とがポイントです。

SPはセラミック式でもいいですがダイナミック型SPの方が迫力があります。ちょうどオートバイのエンジン音に似て

います。コマには()ケニスの磁石(直径20mmφ)を使います。ただし、この磁石は普通の上下NSタイプではなく

、左右NSタイプです。また、回路に入って居る抵抗は1Ωです。これを入れないとコイルが発熱します。回路はRS

ON
の時ほとんどショート状態です。これを保護するために入れてあります。試行錯誤の結果1Ωが適当です。これよ

りも大きいとSPの迫力が落ちて、蚊の鳴くような音になってしまいます。

 写真2は完成したリーコマです。スプーンの上でコマが回っているのを見ることができます。ハンダ付けが多い

ので時間がかかるかなと思いました。さすがに技術コースの学生さんです。おおむね1時間で完成しました。なお、

ポイントはRSと電磁石の面を「面一」にすることで、発泡スチロール(2mm)で"枕"を作ります。写真では残念なが

らみえません。皆さんも挑戦してみてください。

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