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お知らせ

第1回目の投げ込み講座です


加藤 進 社会連携特任教授



 今日はH27年度の第1回目です。テーマは「マルコーニの夢

」で、副題は「−コヒーラ通信機からレーザー通信まで−」

です。みなさんもご存じと思いますが、webで良く見かけるコ

ヒーラ通信機は写真1です。これは良く考えられた作品です

が、200個くらい作ると準備がかなり大変です。特に、アルミ

の球を1set2030個程度入れるので、アルミホイルの値段

もバカになりません。 


写真1
 そこで、webで愛工大の佐伯先生の作品を見つけました。やってみると案外簡単に、価格も安くできることがわかり

ました。そこで、これを全員に作ってもらおうとしました!!。左右のアルミカップは発泡スチロールに両面テープ

で固定し、真ん中のアルミカップを左右で支えている感(写真2)じです。

 
写真2
 これなら100枚以上入って108円です。LEDを(+

に、抵抗(100Ω)を(−)に繋いでも回路は閉じて

いるにもかかわらずLEDは光りません。そこで、圧電

素子(着火マン)をカチンとやると静電場が形成され

LEDが点きます。

しかし、年は取りたくないものです。肝心のアルミカップを忘れてはたと困りました。幸い、座長の松岡先生から「

コップを利用して作ればどうかな?」とのことで、紙コップにアルミホイルを巻いてアルミカップを作ってみると、

ギザギザは無いものの何とか形ができました。実験はみごとに成功しました(写真を撮るのを忘れてしまいました)。

  
材料を忘れた時の対処、これは極めて難しい。冷静になれば

コロンブスの卵です。いい経験をさせていただきました。理

科には無い技術家庭の面白さを体験したゼミでした。なお、

ハンダこてを利用しないので、LEDの接続部分には写真3の様

な工夫(アルミカップへの接着面に銅箔をハンダ)をしてい

ます。抵抗の方は、一端をループ状にします(白
金耳の形)

。これで完成度が格段にあがります。皆さんも佐伯式に挑戦

してください。ちなみにH27年度の"科学の祭典(三重大会、

11
月)"の出し物はこのコヒーラ送信機の予定です。

 
写真3

  
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