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お知らせ

H27年度最初の出前=加太小学校(亀山市)です

加藤 進 社会連携特任教授

 

 6月2日(火)は、三重県生涯学習センターとのコラボで

、加太小学校に行きました。この学校はすでに創立100周

年を迎えた歴史のある学校です。校長室には、木造の当時

の写真が飾られていました。今から10年前にも一度伺った

ことがあります。さて、複式で4年生~6年生で19人です。


「テーマ」は「電池の科学館」です。もちろん「なんで

も電池テスター(なでて君)」を利用します。最近、なで

て君のブロッキングオシレータを構成する心臓部のコモン

モードチョークコイルがなかなか入手しがたいと聞きます。

写真1

写真2

 
 うまく克服する方法を述べてみます。部品を探してみ

ると、
 
 1)秋月電子から大型のノイズカットフィルターとし

   てコイルが販売されています(写真1)

 2)あるいはジャンク屋でフェライトリング(写真2

   :外径=12mm、内径=6mm)を購入して自作する

    方法があります。フェライトリングに2本のエ

    ナメル線(0.26mmφ)を50cm程度バイフィラ巻

   (2本の銅線をお互いによじりながらコア―に巻

    く巻き方)します。(写真3)

 写真で巻はじめと巻終わりで合計4本の銅線が見えます。つ

ぎに、1本目のコイルの巻はじめと2本目のコイルの巻き終わり

を結線します。この結果、フェライトリングからは3本の銅線が

出ることになります。これまでのコモンモードチョークコイルの容

量は15mH(H:コイルの容量を示す単位でヘンリーといいます

)程度です。しかし、自作あるいは秋月のタイプは1.5mH程度

です。

写真3

でも、性能にはあまり差がありません。NPNトランジスター(たとえば2SC1815)のベースにつける抵抗を10~100Ωの範囲で

試行錯誤的にさがしてみましょう。いい抵抗値が見つかると思います。くだもの電池は、レモンのスライス、キューリのスライスを

使って実験しました。キューリで電池ができるのは不思議ですね。以前にもこのページで報告しましたがコンニャクを利用しても電

池ができます。今回は楽しい実験をということで、久しぶりに人間電池にも挑戦してみました。なでて君のLEDはかろうじて点きま

したが、電子オルゴールは「ジー」となっているだけでした。やはり、2個作って直列にする必要がありそうです。
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