伊賀サテライト三重大学地域拠点サテライト

伊賀研究拠点
お知らせ

教員免許更新研修会で講師を


加藤 進 社会連携特任教授



 6月20日(土)は教育学部の技術棟で"おもしろ電気工作"というタイトルで標記の講座(13人)を、松岡先生(教育学

部)と一緒にさせていただきました。このページを借りて断片的にとりあげた教材もありますが、整理してみようと思います。

午前中は、キーワードに光、エネルギー、LED、発電、キャパシターを含む工作です。

    ①イルミネーションLEDによる七色ランタン
              
    ②電池の要らないシャカシャカライト

です。①はH26年度に記載がありますので、そちらの方をご覧ください。②は小学校6年生以上~高校までのテーマです。

0.26mmのホルマル線をタピオカパイプに40m巻きます。この

中にφ=13mmのネオ磁石(100均)を4個入れて、シーリングパ

イプで両端に蓋をして、この中で磁石を動かして、発電するも

のです(電気エネルギーを作る、写真1)。生成した電気エネル

ギーをダイオードで全波整流し、キャパシターに溜めます(エネ

ルギーを溜める)。さらに、このキャパシターにLEDをつないで、

溜めた電気エネルギーをLEDを介して光のエネルギーに代える

(エネルギーを利用する)ものです。
 
写真1

写真2
オリジナル版では、ショットキーダイオードが使われていますが、

少しでもコイルの巻き数を減らすために、スイッチングダイオード

(秋月、写真2)を使いました(工夫点)。LEDの光を効果的にだす

ようにリフレクターを使います。しかし、お気に入りにリフレクター

の販売店が去年の夏、店じまいをし、代用品を探すのに苦労し

ました。お勧めはリフレクター月のLED(赤、秋月)です。

さすがに理科・技術系の先生方、「あっ!」という間に全員完成で

す。
  お昼をはさんで、午後は松岡先生お気に入りの"リードスイッチ独楽"の製作です。キーワードは電磁石、リードSW、誘導起電

力、LEDになるでしょうか?

原型は神奈川の石井信也先生の作品で、これに少し製作上の

改良を加藤・伊藤で加えたものです。全体を1×4の板に組み

上げます。(写真3)。写真で実践で示した部分がリードスイッ

チ(以下のリードSW)です。
 
写真3
 
写真4
この部分を拡大したのが、写真4です。ガラスの中に金属片(リ

ードと言います)が封入されています。このリードは磁石が特定

の方法から接近すると、磁化しやすく、磁気誘導でONになります

(ある意味で簡単な磁気センサーでもあります)。  
 この上で少し変わった着磁法で作ったドーナツ磁石(写真5)を

開店させ、リードSWを高速にONとOFFさせます。電磁石ーリ

ードSWー磁石の相互作用で、独楽が加速>減速を繰り返しう

まく作ると10,000rpm程度の回転数に達します。同時にLEDが

光、ONーOFFに伴ってスピーカーが爆音を出して鳴るという優

れものです。
 
写真5
   なお、リードSWは壊れやすいので取扱いには十分注意してくだ

さい。科学サークル大黒屋+リーコマ+動画で検索してみてくだ

さい。映像が出ると思います。

これも難なく完成。1日3種類の教材を製作したのは初めてです

。もちろん、準備には1月から取り掛かりました。準備ができたの

が5月の連休明けです。それでも、参加されたみなさん(初めて

ハンダこてを握る方もみえた!)が全員完成したので"ホッ!"と

しています。

いい雰囲気で楽しみながら講師をさせていただきました。皆さまごくろうさまでした。機会を与えて頂いた松岡教授にお礼申し上げ

ます。 
その他の記事についてもご覧ください<トップはこちらから

アーカイブを表示