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第2回目の投げ込み物つくりです



加藤 進 社会連携特任教授



 今日は第2回目のゼミです。テーマは電磁石で、工作は何でもス

ピーカーです。電磁石は小学校5年生の教材です。

 スピーカーはフレミングの左手の法則を利用しています。実は昭

和30年代の後半までスピーカーといえばマグネチックスピーカーで

した。写真を見てください(これは私の持っているラジオの中でもっ

とも古い型です)。馬蹄形の磁石がポイントで、この固定磁界の中

にvoice Coilというもう一つのコイルが入っています。神業ともい

うべき熟練技術者の手によって0.15mmφ程度のエナメル線が

10000回程度巻かれています。当時のラジオの故障は真空管切

れかこのコイルの断線でした。大体抵抗値は500〜1000Ωです。
 したがって、音質も悪く出力も1W未満でした。その後、安価にフェライトが供給され、フェライト磁石ができると、現在も使用されて

いるダイナミックスピーカー(写真2)に移行していきました。
  今日はコイルを巻いて(0.26mmφを4m)、ネオ磁石

(13mmφ)をその中央に置いてコーン(円錐)には紙コップ、ぷ

らコップ、アルミ皿等を使ってみました。少しコイル巻きに手間

取りましたが全員完成しました。テストをするには音源が必要で

す。音源にはメロディICを使い、これを500mW程度までアンプで

増幅します(これにはセリアで売っているボリュームアップを利

用します)。
容器が大きいせいか、アルミの皿が一番音が出たようなきがしま

した。写真はコーンをぷらコップにした場合です。なお、この実験

では注意点があります。コイルの径がまだ太いので4m巻きでは抵

抗はきわめて小さいです。したがって、出力の大きなアンプにこの

スピーカーを接続するとICが壊れる恐れがあります。通常のスピ

ーカーはインピーダンスは8Ωです。したがって、上記にスピーカ

ーに数Ωの抵抗を直列に入れておいたほうが無難です。

 
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