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お知らせ

桜丘学園と高大連携です



久松 眞 副所長       
加藤 進 社会連携特任教授
中井茂平 社会連携特任教授


 再生可能エネルギー(バイオマスエネルギー等)をテーマに高大連携の始まりです。日程は4月からから開始、以下の通りです。
表1 プログラム
  担当 テーマ 
4月7日 久松 研修の概要、バイオマスエネルギー概論 
5月12日  久松  バイオエタノールの製造法等 
6月23日  加藤  エネルギーとは、菜の花プロジェクト、BDFの合成実験 
7月14日  加藤  BDFの概要、品質管理法 
7月28日 中井  未定 
 受講生は12〜15人(引率教諭2名も含む)で、2〜3時間講義です。8月のOpen schoolに向けて、バイオマスエネルギー

(特にバイオエタノールの合成を行い、中学生に展示したいとの要望)を学習したいとのことでした。この講座には別の

目的、すなわち、バイオマスエネルギーに関して、異なった専門・背景を持つ3人の講師を通じて、若い世代にエネルギ

ーの多面的を理解してもらう、異なったアプローチの方法・考え方に触れてもらうこともあります。

 私はBDF(バイオディーゼル燃料)を担当しました。写真は廃

食油を使ってエステル化反応(写真1)を60℃でやっている様

子です。慣れた手つきで、廃食油にKOH−Me-OHを添加して

いる事が分かります。1時間程度で合成は終了します。 
 
写真1
 
写真2
 写真2では上層がBDF、下層(やや暗色)が副生グリセリンです。

上層の粗BDFを中和・水洗し、脱水を行うと品質の高いBDFを得る

ことができます。この話は単位操作(化学工学)になります。

以前に購入したエンヤの模型エンジ(排気量)2.5ml、  写真3)に

BDF(B10)を入れて久しぶりにエンジンを始動させてみました。
初めはすこし模型エンジン用の燃料が残っているのでやや青

みを帯びた排ガスがでます。しかし、1minくらい動かしていると

、排気ガスは白色に代わり、臭いもテンプラ臭にかわります。

通常のディーゼルエンジンの問題はブラックスモーク(黒煙)で

すが、BDFに代えると黒煙は発生しません。BDFの一つの特徴

も観察しました。
 
写真3
 
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