伊賀サテライト三重大学地域拠点サテライト

伊賀研究拠点
お知らせ

成和東小学校に出前です


加藤 進    社会連携特任教授
紀平 征希    研究員  


 2月9日は猪田小学校(豊岡 勇校長、6年生=15人)に出前です

。この小学校に行くのは2回目です。古山小学校と猪田小学校が

合併したようです。研究拠点からは近い距離にある学校です。テ

ーマは"手回し発電機とLED♪"です。さすがに何回もレポート

しているので「もう書くことが無くなっているだろう!」って、

いやいや!そうではありません。

今回は別の秘密兵器を紹介します。手回し発電機にLEDと豆電球(豆球は俗語です。豆電球が理科の正しい術語です)

を負荷としてつないで、電気エネルギーを光のエネルギーに変換します。ここで重要なことは;

  ①LEDには極性がある

  ②LED負荷では、手回し発電機のハンドルが軽い

  ③LEDはあまり発熱しない

ことです。


ところで、もうクリスマスデコレーションの時期は

すんでしまいましたが、イルミネーションLEDを使っ

た電飾をよく見受けます。"いや~あれはLEDだから

大したことないよ!"と言う言葉をきいたことがあ

りませんか?私も最初は"それもそうだな!"と不

本意ながら納得していました。しかし、よく考えて

みるとオカシイ!だいたいイルミネーションの回路

1個が破損すると回路が壊れる直列ではなく並列で

す。ということは回路を流れる電流(I)は全回路の

合計になるわけです。

つまり、I=ΣIiという訳です。仮に1000個のLED20mAで並列点灯したと考えましょう。すると最終的には

            1000個×20mA20A

の電流が流れることになります。これを暗示する教材ができないかと日夜考えたところ、写真の様な教材を思いつきま

した。赤LED等を14個並列に繋ぎ、電流制限抵抗に100Ωを使っています。Vf=1.9Vとして個々のLEDには約11mAの電流

が流れます。1個のLEDならハンドルは軽い、軽いです。14個つなぐと、回路に約14個×11mA=154mA流れます。したが

って、ハンドルが重くなります。安易にLEDにしてもたくさんつなげば電流が多く流れる訳で指導者は常に心に留めて

おきたいものです。



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