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科学お楽しみ広場を開催!

加藤 進   社会連携特任教授

 

 「第2回科学お楽しみ広場」を4/29に伊賀拠点で開催しました。去年に引き続いて2回目です。科学工作に興味のある県下の先生方に集まってもらい自分の持ちネタの披露と新ネタ交流・交換が目的です。できるだけ、教室に持って帰ってすぐに使えるものを目指しています。時には新作を披露して、問題点を検討するにもいい機会です。理科の教科書では、単元が終わるとその単元で習った原理を使ったおもちゃ作りが効果的です。あるいは、導入部分に利用することも効果的です。

今回のゲストは、ご存じの村田(元ケニス)先生です。はるばる名阪を走って神戸から来てくれました。わが方は、附属小学校、豊地小学校、四日市の小学校です。いろいろな出し物がありました。附属の先生は、ピタゴラスイッチを利用したテコの模型です(学会の発表前ですので写真と内容の掲載は略させていただきます)。私は巨大ピコピコカプセルと何でもスピーカー(SP)です(もう一つ非常灯もあるのですが、学会前という事で省略させていただきます)。

 

 

写真は巨大ピコピコカプセル、ピンポン玉を切断しボール紙で繋ぎ、中に重りとしてビー玉(中)を利用します。斜面を走らせると面白い動きをします。通常のピコピコカプセルよりも安くできます。1個もらってから試作しました。なかなか奥が深く、5台位作ってやっと満足が出来ました。

 「何でもSP」は、ご存じの作品です。これはH28の伊賀市市教研で配布予定です。写真はヨーグルトのケース、100円ミニバケツです。コイルを3m(0.26mmφ)巻いて、ネオジウム磁石の回りに固定すれば出来上がりです。音源はケータイラジオでもいいし、電子オルゴールをアンプで増幅してもいいです。鉄筋コンクリートの教室ではラジオの受信状態が悪いので、私は音源を利用しています。音源にはメロディIC、AMPを自作しています。TA7368PというIC(秋月電子:100円)を使うと、抵抗1本、コンデンサーを3個取り付けるだけで1W程度の出力のアンプができます。ちょうど12月~1月、5年生で学習する電磁石の教材です。

次は、お待ちかね!ゲストの作品です。まずは小物から、100金の台つき磁石を2個使ったものです。太陽のマークを付けた方を地球のマークの貼ってある磁石に近づけると、地球がクルクル回り出すという物です。3年生にぴったりの教材です。その次の写真は、家庭で簡単にできる真空ポンプの応用です。ビンの中にはご存じのマシュマロが入っています。ピストンを動かして空気を抜いていくと元の三倍にまでマシュマロが大きくなるというしろものです。写真をくらべてみてください。これを演示すると子供たちが「食べたい!」と寄って来ること請け合いです。

 10時から開始したのですが、あっという間に11時30分です。少し難しい作品を紹介します。最後の写真、何かわかりますか?これは500mlのPETボトルに水を入れます(500g)。これをサッカーボール(40g)で持ち上げようというものです。左手で、サッカーボールの附いているロープを回すと遠心力でPETボトルは徐々に持ち上がります。中学~高校の教材ですが素晴らしい作品です。

あと無接点電源供給装置(なかなか高価!)やネオ磁石を使った面白い作品を見せていただきました。最終的に終わったのは12:30でした。讃岐うどん屋にいったのですが、満員で残念。おなかは減りましたが、頭の中は興奮で一杯になりました。また、H29もやります。参加は自由です。興味のある方は私に連絡ください。

 

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