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お知らせ

H28年度の理科免許更新講座を開催

加藤 進   社会連携特任教授

 

 6月19日(日)は、教育学部の松岡教授と表記の講座を開催しました。受講生は12名です。今回のテーマは

  ①光のサイエンスe七色ランタンを作ろう!

  ②何でもスピーカーe電磁石(5年)の教材

  ③ブリッジダイオードe6年生の教材

  ④お馴染みeリードスイッチ独楽

です。

 

①と②は何回もこの欄で紹介しています。今回は③と④について紹介します。皆さん、ダイオードを知っていますね。LEDもダイオードの一種です。ダイオードには種類があります。LED,ショットキーダイオード、シリコンダイオード、ゲルマダイオード、スイッチングダイオードなどです。写真1には、これらのダイオードをまとめてあります。


写真1

図1

私がこどもの頃は、性能も悪く高価でしたが今は、性能があがり、安価です。ダイオードは電流を一方向に流す素子です。逆には流れません。したがって、この性質をうまく利用したのが整流回路になります。ダイオード1個で簡単な半波整流回路ができます。ダイオードを図1に示すように4個組み合わせると、全波整流回路(ダイオードブリッジといいます)ができます。いろいろと応用がありますが、手回し発電機と組み合わせるのもその一つです。

30人学級では1名程度、サウスポーがいます。残念ながら手回し発電機は右利き用です。そこで、このダイオードブリッジの登場です。上下の端子に手回し発電機を、左の端子に負荷の+、右の端子に負荷の-をつなぎます。そうすると、手回し発電機をどちらに回してもLEDが点くようになります。簡単な工作です。ぜひとも挑戦してみてください。

 


写真2

次は④のリードスイッチ独楽(リーコマ)です。これは神奈川県の石井信也先生のオリジナルです。これを少し、改良しました。全体の写真2をご覧ください。youtubeに動画が出ていますので迫力をご覧ください。リードスイッチと電磁石の上に独楽を置くと、爆音を発しながらものすごいスピードで独楽が回ります。丁寧に作ると10000rpm程度の回転数が出ます。この回転の原理は難しくいろいろ四種類の要因の効果で独楽が回るようです。

リードスイッチは磁石に感応して接点がON-OFFするものです。ここではA型のリードスイッチを使っています。コイルに並列にLEDとスピーカーが配置されているので、1.5Vの電源ですが、断続的にLEDが点灯します(昇圧作用のためです)。これには参加したみなさんもびっくり。かなり、気に入ったようでした。

 

いろいろと松岡先生の名解説もはいりながら、4時に講座を終わりました。参加された先生方ご苦労様でした。

 


交流手回し発電機の波形

 


ダイオードで半波整流後の波形

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