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第14回こども大学

第14こども大学は忍者も使った薬草と市販花火で雲隠れの術を体験

8月9日(火)伊賀市文化都市協会主催の「こども大学」がゆめテクノ伊賀にて開催されました。三重大学は伊賀地域の小学生に科学の面白さを体験してもらうため、数か月前から企画と準備をしてきました。今回は忍者研究の成果を反映し薬草と火器を題材にしました。

 


午前の部の吉岡所長の開会挨拶

午後の部の中村理事長の開会挨拶

午前の部は30名の小学生が入学しました。三重大学伊賀研究拠点吉岡基所長の挨拶のあと、山本教授の「身近な薬草を知ろう!」と題した講義と実験が行われました。植物の基礎知識を説明したあと、身の回りの雑草の中で、食べられる雑草が野草で、薬となる野草が薬草であることを説明しました。また、薬と毒との違いは紙一重であることから薬毒同源とも言われるとか。昔は身近に医師はおらず薬も手に入りにくかったので、このような薬草を民間薬として利用していました。その体験のため子供たちは甘茶とドクダミ茶を試飲しました。薬草の鉢植えも展示されており実物を見学しましたが、家でも薬草の話を時々思い出してもらおうと、乾燥した薬草押し花六種類(スミレ、アジサイ、クローバー、ツクシ、カラスノエンドウ、ツツジ)をラミネートフィルムに挟んでしおりを作成しました。

 


山本教授の講義風景

試飲した甘茶(左)とドクダミ茶

ドライアジサイの花びらを台紙に

できた薬草押し花のしおり

二限目は、荒木特任教授による「忍者と火器」の講義で、火薬の歴史を勉強したあと色々な花火の実験をしました。火薬は、2000年以上前に中国で不老不死の霊薬として開発中に偶然見つかったとか。その後日本にも伝わって、500年ほど前の戦国時代には鉄砲と火薬はかなり高いレベルに達していたとか。忍者は敵から隠れたり逃げたりするための術として煙に巻く術(鳥の子)を開発していましたので、最後に外に出て煙遁の術(えんとんのじゅつ)を、市販花火の煙玉を使って体験しました。

 


荒木特任教授の講義風景

こども大学の授業風景<

現代風煙遁術の実験(左から着火した煙玉が発煙、隠れ蓑へ移動中、雲隠れ成功)

 

午後の部は、新たなこどもが入学し(公財)伊賀市文化都市協会中村理事長の挨拶で始まり、午前の部と同様第一限目と二限目の授業が行われました。

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