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嬉野教育事務所で夏休み工作

加藤 進   社会連携特任教授

8月17日(水)はもう5回目になりますが、「夏休みの工作」です。今回のテーマは「何でもスピーカー」です。このテーマは5年生の教材で、12月~1月頃に学習する電磁石の応用です。4年生以上が25名集まりました。松阪市広報で募集しますので、旧市内からも応募があります。鉄芯にコイルを巻いて作った電磁石から話は始まります。

 

 

焼きなましをしてから鉄の釘に0.26mmφのホルマル線を3mほど巻いたものです。乾電池をつなぐとクリップが3~4個くっつきます。これを体験してからスピーカー作りです。昔のラジオ(10年以上前のタイプ)ではうまく行くのですが、最近のラジオやラジカセでは作った"何でもSP"は上手く鳴りません。理由がわかりません?インピーダンスを合わせてみたのですがそれでもうまくいきませんでした。したがって、講座では電子オルゴールを音源としてこれをアンプ(TA7368P)で増幅してラジオの代わりに使っています。材料は

   フェライト磁石(10~15mmφ)、ネオ磁石も可

   ホルマル線 0.26mmφ×3m

   紙コップ(バケツ、プラコップ。。。)

   音源、

   両面テープ、セロテープなど

です。ホルマル線を巻いてコイル状に束ねる所が一番難しい部分です。幸いたくさんのスタッフに助けられて全員15minくらいでコイルが巻けました(ボイスコイルといいます)。磁石はいろいろと試しましたが、ネオ磁石を使わなくてもフェライト磁石で十分です。要は磁石とコイルの隙間をできるだけ狭くすることがポイントのようです。

 

 

出来上がったスピーカーの写真です。コイルがたいへん上手に巻けていました。あとは音源につないで完成です。全員完成し、スピーカーから蚊の鳴くような音が流れるとびっくりした様子でした。

 

 

このスピーカーが鳴る原理は難しいですが、まあそれは置いておいて物つくりを楽しんでいただきました(両面テープでフェライト磁石を紙コップに固定します。普通の両面テープでもOKです)。次回は音源の作り方を報告しようと思います。

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