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緑忍者列車「木育トレイン」に上高生が関わりました
久松 眞 伊賀研究拠点副所長・特任教授
11日午後、開業100周年をむかえた伊賀鉄道の忍者列車「木育トレイン」の出発式は、上野市駅のプラットホームで三重県知事、伊賀市長らのテープカットで始まりました。松本零士デザインの忍者列車は人気ものです。この中の一編成2両が、県の「みえ森と緑の県民税」の交付金と市の補助金で改装され、県内初の木質化車両になりました。
吊り輪と吊り輪止めも木でできています。この吊り輪止めに手裏剣の絵がレーザー印刷されています。上野商工会議所提供のデザインの中から上高2年生の5人が4つを選択しました。これを世話したのが、(株)貫じん堂の辻村みすづ代表取締役です。彼女は県下で広くベンチャー事業を展開しこの木質化事業にも一部関わっています。そのような理由から、鈴木知事は彼女をよくご存じで、高校生と知事とが笑顔の写真が撮れました。
伊賀研究拠点は、毎年夏の実習(旧SPP)で上高理数科1年生に身近なテーマで実験指導をしています。2年次には課題研究がありますが、今回の5人は伊賀の伝統文化・技術や地域資源の発信に取り組んでいます。1年次から引き続いた高大連携です。彼らに木質トレインの吊り輪止めのデザインに関わっていただきましたので、伊賀の森林のこと、間伐材を含む木材の利活用のこと、森林と環境に関する税金の使い道のことに関心を持ってくれるはずです。
この税金は、森林の環境改善等の活動にも使用されています。伊賀研究拠点は、林野庁の森林・山村多面的機能発揮対策の交付金で里山整備と森林体験学習会の活動を続けて4年目となります。ご関心のある方は拠点のホームページにアクセスください。
式前の木育トレインのお披露目
間伐材の記念乗車証
吊り輪止めの手裏剣
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