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電気の科学館で実験ショーです

加藤 進   社会連携特任教授

 H28年度、最後の実験ショーは恒例の電気の科学館です。電気の科学館なので、"電気をつくる"というテーマで低学年用にアレンジした発電のお話です。今回はちょっと珍しい教材を紹介します。最近、"小水力発電"という言葉をきいたことがあると思います。流れの速い川に小さな水力発電機を設置し、たとえばその地区の街灯などの電力を賄おうとする際に利用されています。写真1は信濃大町で撮った発電機です。


写真1

写真2

こんな物を科学館に持ち込めないので小さなモデルを使います。写真2です。この水力発電機は、パイプから水をながしてやると黒いboxの中にあるタービンを回して発電するものです。5mくらいの位置から水を流すとLEDが赤く点きます。水力発電所を見る機会はそうそうありませんがこの教材で体験ができます。相当の流速で流さないとモーターをまわすことはできません。通販でゲットすることができます。子供たちのみならずお母さん方の反応もなかなかです。泣き所は落差が5m程度無いと発電しないことです。次の写真3は科学館にある火力発電所のモデルです。愛知県では碧南に大きな碧南火力があります。燃料は石炭です。このモデルでは、ボイラーは圧力釜です。圧力釜にノズルが加工されて附属しています。

ノズルの先にはタービンが付いています。圧力釜で作った蒸気を勢いよくタービンに吹き付けるとLEDが光る仕組みです。よく考えられた装置でいつも使うことにしています。

 ここまで書いてくると「おや?」と思う人いませんか?そうなんです。今まで書いて来たのは直流発電です。ところが直流の発電機は、模型のモーター以外では太陽パネルしかありません。自転車に付いているダイナモも交流発電機です。


写真3

写真4

 そこで、交流の手回し発電機(写真4)の登場です。たまたま2回目の講座で6年生の学童が参加してくれました。助手にして交流の手回し発電機を体験してもらいました。LEDは点灯しますが、直流モーターにつないでもプーリーは回転しません。この教材も通信販売で入手できます。春休みに入手し、研究したらどうでしょうか?

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