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中瀬小学校に出前授業です

加藤 進   社会連携特任教授
紀平 征希  研究員     

 

 2月14日(火)は初めて中瀬小学校に行きました。出前のテーマは「電磁石入門」です。したがってクラスは5年生(15人)でした。今回も授業の"つかみ"の部分は、担任の先生に椅子にあがってもらい、男子生徒を吊り上げてもらいました。みごとに吊り上りました。さて、こうしてから出前の本番です。この単元のキーワードはコイル、電磁石と検流計(G)です。コイルにはたくさんの種類があります。


写真1

写真2

写真2を見てください。左から順にコモンモードチョークコイル(2種類)、鉄心に巻いたコイル(=電磁石用)、並びにアンテナコイル(下)などです。モーターのローターもコイルが巻かれています。これらを見たらコイルだと思ってくれればいいわけです。私が手で巻いた電磁石用コイルと機械で巻いたコイルを見せて、細い線を1000回程度巻くとpowerがあがることを説明しました。以前にも取り上げた何でもスピーカーも実験で使います。

今回は面白い発見をしました。いつも、ヨーグルトケース、紙ハコ、バケツとフライパンスピーカーの実験が終わってから、「これら以外の机の上にある教材を使ってスピーカーをつくって!」という問題をだします。そうすると、こどもたちはさっそく、ベル、モーター、自作の検流計に音源をつなぎました。残念ながらベルはうまく音が出ませんが、モーターと検流計は音が出ます。特に検流計から音が出たのには感激しました。


写真3

子供たちは既成概念が無いので、ドンドン試していきます。私はモーターから音が出るからこれに気が付くかな?と思っていたのですが検流計は"目から鱗"でした。その自作の検流計の写真をあげておきます。30mlのプラスチック遠沈管を切って、アクリル板に固定してあります。中央に、0.26mmφのホルマル線を6m巻いてあります。針はストローです。下側に、ネオ磁石(大)をグルーガンでつけてあります。ネオ磁石とコイルが独立しているので、スピーカーの構造に近く、思ったよりも大きな音がでました。子供たちに感謝です。


写真4

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