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お知らせ
伊賀市ふれあい教室を開催しました。
今日はふれあい教室です(5 人)。去年はIchigoJamを使ったプログラミング入門でした。今年は去年の生徒が半分いるということなので、Scratch2を使ったビジュアル型プログラミングに切り替えました。使用したハードですが
①パソコンにOffline でScratch2をinstall 3台
②ラズパイ3+で拡張ボードを付けたScratch2(写真1)→1台
です。ラズパイはSDカードをつくればデフォルトでScratch2とScratch1.4はインストール済みです(最も日本語環境は設定する必要があります)。CPUが熱くなるので、ヒートシンクを付けてあります。3+はWiFiにつなぐことができるので小型のコンピュータになります(Linux)。Open Officeも積んでいますので簡単なプレゼンや文書はわずか5600円でできることになり、私は今後はこのsystemを持ち歩こうと思っています。
写真1
さらにラズパイで利用するとGPIO(general purpose Input/Output)が使えます。したがって、IchigoJamのActuatorはすべて使うことが可能です。もちろんキーボードはPS/2でも一般の物でもOKです。私は10インチのCRTを使っているのでほとんどラズパイだけの購入費用でシステムが出来ました(拡張機能のGPIO7は確認していません)。
写真2
ラズパイにはA/D変換が無いのでセンサーには苦労します。今回は一つ、webには上がっていない例を紹介します。それは人感センサー(SE-10、写真2)です。センサーの動作電圧は5V以上です。出力は5Vのパルスです(ラズパイの入力ピンは3.3Vに注意!)。さらにオープンコレクタ方式になっています。ヒトが近ずくとOFF(Low=0V)を出力、誰もいないときはON(High=5V)をAlarmから出力します。しかし、拡張機能を使って、
GPIO〇 high?
を利用することはできません。一工夫が必要です。出力を3.3Vまで落とす必要があります。厄介なのはオープン コレクタです。ALの出力端子に極性を逆にしたショットキーダイオードを付けて10k程度のpull up抵抗をつないでラズパイの3.3Vにつなぎます。
上図のとおりです。こうするとラズパイで人感センサーを利用できます。是非とも挑戦してみてください(ArduinoならデジタルPINの入出力5Vなので、Pull Up抵抗だけで苦労はありません)。これで、ラズパイでセンサーが利用できます。この考え方がわかると、電子工作のレベルもやっと中級近くになります。私も苦労しました。あるいは、外付けマイク、犬ボード(写真3)や猫ボードを利用する方法もあります。別の機会に紹介したいと思います。ここでは、ActuatorはLEDを利用しています。しかしもうひと工夫します。そうすると面白くなります。Scratch2の録音システムを使って、人感センサーONになったら"曲者じゃ、出会え、出会え!"と発声するシステムです。このシステムはH31年の教員研修会で利用するつもりです。みなさん楽しみしにしていてください。
写真3
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