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お知らせ
第30回こども大学(Science Lab)が開催されました
2024年8月8日に、伊賀市文化都市協会主催、三重大学伊賀研究拠点共催で記念すべき第30回こども大学(Science Lab)がゆめテクノ伊賀テクノホールにて開催されました。
2010年3月に第1回を開催して以来、1年に2回のペースで行ってきました。これだけ回を重ねられたのも地元地域のみなさんのおかげです。
また、今回は上野高校理数科1年生の生徒さん3名もTA(ティーチングアシスタント)として協力してくださり、科学実習の準備や進め方、児童への教え方など体験してくれました。
今回のテーマは
1時間目は荒木利芳先生(三重大学名誉教授)による
「洗濯の科学」
・洗剤が汚れを落とすしくみとは?
・洗剤で実験!!色々な汚れを落としてみよう!
で、洗剤に含まれている界面活性剤の性質について実験を通して学びました。難しい専門用語では乳化作用、浸透作用、分散作用と言いますが、これらの作用の働きで汚れが落ちます。綿棒にラー油をつけて洗剤の入った溶液につけると油の汚れが1滴ずつ浮かんでいく様子が見れて、歓声が上がっていました。最後に、綿布にしょうゆとラー油をつけて、洗剤の有無で汚れの落ち方の違いを観察しました。
2時間目は粟冠和郎先生(三重大学名誉教授、生物資源学研究科特任教授)による
「食中毒ってなんで起こるの?」
・食中毒から体を守ろう!
・滅菌・殺菌・除菌・抗菌の違いは何?
・食中毒を起こす原因菌や寄生虫について学ぼう!
で、まず食中毒とは何かについて簡単に学び、よく使われる用語である無菌、滅菌、殺菌、除菌、抗菌、消毒について正しく理解しました。そして2時間目のメインはアニサキスです。アニサキスはサバやアジなどに寄生しており、食べると激しい胃の痛みや吐き気、嘔吐を引き起こす寄生虫です。今回はカツオの切り身および内臓に紫外線を当てながらピンセットを使ってアニサキスを探しました。アニサキスに紫外線を当てると青色に見えます。午前中のグループの内臓にアニサキスが見つかり、実体顕微鏡で観察しました。
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