H30年度の伊賀市教研(理科部会)でScratch2の体験です

2018.8.22

毎年恒例の理科部会の講師です。もう10年続けました。場所は久米小学校です。さて、今回のテーマは「Scratch2を使ったプログラミング」体験です。いよいよ2020年4月も近づき、現場は大変です。少しでも支援することができないか考えて、今年は「小学校プログラミング教育の手引き(H30.3)文部科学省」を参考にアレンジしました。この手引きの中には、カリキュラムマネイジメント、ビジュアル型プログラミング言語、テキスト型プログラミング言語などと舌をかみそうな言葉が出てきます。

 ビジュアル型プログラミング言語の中で一番標準的なものがScratch2(http://www.mit.edu)です。OfflineのEditorをあらかじめ3台のパソコンにインストール、始めました。流れは、

   ①猫をニャーとなかせる

   ②自分の声を録音する

   ③直線を描く

   ④正多角形を描く

   ⑤センサー体験

でした。猫をニャーと啼かせるには、

市教研01.png

のプログラムでOKです。これを5回繰り返すには、

市教研02.png

のプログラムでは不十分です(コンピュータの気持ちになってプログラムを作る必要があります)。それは時間の観念です。1秒はわれわれには短い時間ですが、コンピュータにとっては長い時間です。上のスクラッチでは5回の猫の鳴き声は1回に聞こえてしまいます。そこで、IchigoJamではWAIT60を使いましたがScratch2では「1秒待つ」のコマンドを利用します。

市教研03.png

これが完成した猫を5回鳴かせるプログラムです。

 次に録音機能を使って自分の声の録音に挑戦、自分の声をコピュータから発音するようにしました。ここまで、調子よく進めてから、いよいよ本番の正多角形の描写です。これには、

市教研04.png

「ペン」の部分のコマンドを幾つか使います。ペンを降ろせば線が描けます。線の色も代えることができます。

市教研05.png

「うごき」の中にある上のコマンドを使います。特に小学校では扱いませんが絶対座標で原点を決める(おまじない)「x座標を0、y座標を0にする」は重要です。

市教研06.png

こんな風に正多角形の一辺が描けます。これを繰り返して、正三角形を描きます。正方形、正5角形、。。と進めていきます。多角形の内角の和は、公式
   ( n - 2)×180
です。nは頂点の数です。正10角形を描いたグループもあり、何か気の付いたことはありませんか?と尋ねると、「nを増やすと丸になる!」という指摘がありました。ここが算数の真髄で、正多角形の延長には円が存在します。
市教研07.png 市教研08.png

高校のレベルですが円を描くプログラムです。できた円は絶対座標系では

図のようになります。短い時間でしたが、暑い中、ちょっと理科からは離れてしまいましたが、参加された先生方ご苦労様でした。今後のお役にたてば幸せです。