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伊勢寺小学校で夏季講習会を開きました!

(加藤 進 社会連携特任教授)

8月5日、今回で3回目の夏季講習会を開催しました。
当日は、嵐のようなひどい天候でした。
今回は、久しぶりに化学の内容です。つまり
「酸とアルカリ」です。

 酸とアルカリでは、クエン酸と重曹(NaHCO3)を試食後?身の回りの水溶液(雨・酢・レモン水・ヨーグルト・キンカン・および海水)のpHを指示薬で測定しました。
 身の回りに存在する水溶液のpHはおおむね弱酸性〜弱アルカリ性です。したがってこの範囲のpHに応じた指示薬を選択する必要があります。
 今回は、MO,BTB,PPと万能指示薬を利用しました。 出来るだけ試料や試薬の使用を抑えるというグリーンケミストリの立場から試験管を使わないで、マイクロプレートで実験しました。
 身近な指示薬として、紫キャベツからアントシアニンを熱水抽出し、色の変化を観察しました。
 最後は、この溶液に食塩を添加して電気伝導度を上げ、電気ペンで絵を描きました(カタツムリの絵です)。
 お菓子作りにも、酸一中和ーアルカリの立場から挑戦です。
 お菓子は懐かしいラムネ菓子です。遊び心も実験には大切です。
 これにはまず、クエン酸(2g)および重曹(1g)を乳鉢に入れてよく混ぜます。十分混ぜたら、さらに2回に分けて6gずつの粉砂糖(合計12g)を入れてさらに混ぜます。よく混ぜたら、スポイドで水を一滴落としてさらに混ぜます。この操作を7回(つまり7滴)繰り返します。できあがったクエン酸+重曹+粉砂糖を、スプーンでフィルムケースのフタに入れ、上から押して型をとり、ポンと押し出して出来上がりです!
   
下の写真は出来上ったラムネ菓子、また試食をしていただいた先生の写真です。
味の方はどうだったでしょうか?

口の中の「シュワシュワ」はNaHCO3とクエン酸が反応し、CO2のガスによるものです。
 そして、口の中にはクエン酸ナトリウムが残ります

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