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プログラム小ネタ集 番外編

いよいよR04年度。今年もよろしくご購読下さい。

さて初めての話題は4/19の国立教育政策研究所による国語、算数、理科の全国テストです(以下では問題の是非は議論しません)。

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さっそく、見てみると6年算数でプログラミングの問題があります。最初は正方形から始まり、正三角形を描くアルゴリズムを問うものです。このプログラムを修正していくわけです。ここでは

 回転角=180-内角

を理解していれば難なくクリーヤー。出前で訪れた学校の生徒に「できたか?」と聞いたら、「おっちゃん!簡単やった。」と答えてくれました。私もこの部分は試行錯誤をさせて60度ではおかしな形、いろいろ角度を変えて120度にたどり着くように指導しています。

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ついで、長方形、ひし形と進みます。最後の問題はヒロトさんが作ったプログラムが提示されて、実行結果を問うものです。この結果は平行四辺形です。Scratch2で描いた結果を参考までにあげておきます。この種の問題の設問形式はおそらく初めての体験でビックリした生徒もいると思います。

ところで、プログラミングでは回答は一つとは限りません。たとえば正三角形の問題では左に120°が正解ですが、右に240°も正解です。もっとも解答の選択肢にはありませんが。性急に答えを求めると教育の根本を忘れてしまいます(わたしも常々思っていましたがこういう指摘で頭を殴られました)。

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今5月の連休明けで小学校巡りです。最近は開口一番この問題について校長から話がでてきます。おかげでR04の出前もプログラミングに始終しそうです。R05では算数で、3の倍数調べ関連の問題(変数を作り、コンピュータに入力する)あるいは理科の問題(IF文の処理、計測制御)が全国試験の出題の対象になると思います。学校に寄ってScratch,Microbit、m-Botなど多種利用されているのでアルゴリズムになるでしょう。模擬試験対策も面白いかな?

いずれセンター試験でも「情報」がくわわりPythonやJavaScriptのことが・・・いやな世の中になってきました。

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