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鳥羽商船高等専門学校で講演を行いました

見出しの高専で、「地域資源活用によるサステナビリティに関するシンポジウム」が3/22に開催されました。最近になってBDFの合成法がいろいろと開発され、蛎殻を粉砕して焼成(900°)、メタノールに浸漬し

   CaCO3+3CH3OH→H2O+Ca(OCH3)2

によって触媒化して、トリグリセライド(廃食油)のエステル化を行うものです。この工程では、廃グリセリンはbyproductとしてでてきますが、排水は出ないようです。もう一つの特徴は回分式ではなく連続式の反応ということです。2月に完成したばかりの装置を見せていただきました。うまくいけば累積する蛎殻の処理にも貢献する研究です。

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自分は、「伊賀市菜の花プロジェクトを振り返って~BDFの周辺~」と題して約10年間の概要を講演しました。

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ついでに興味あった藻類からの油分の製造法、Jatropha(南洋あぶら桐)によるBDF製造についても触れました。Jatrophaは我が帝国海軍が第二次世界大戦で、石油が枯渇、何とかしてenergy源にできないかと注目した植物の1種でもあります。

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終わってからの学内懇親会ではいろいろと情報の交換ができて久しぶりにアカデミックな雰囲気に包まれました。

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