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花岡小学校(渋谷憲一校長)に出前授業を行いました

新年の出前授業は自分の母校である花岡小学校です。今回は5年生×3クラス(約100名)に"電磁石入門"のテーマで出前授業です。

写真001.jpg   写真1

今回は出前授業の最初の部分でテーマのつかみに利用している大型電磁石(写真1)を紹介します。これは理化学機器メーカーから出ている乾電池1本で子供を吊り上げることができる代物です。

写真002.jpg      写真2     

写真2を見てください太いコイルでできた電磁石を真ん中に発見できます。このコイルを包むように鉄の厚い壁が取り囲んでいます。そうです!これをみて何かピン!と来た人は素晴らしい。それは「透磁率」です。この定義式は

          B=μH

です。ここに、Bは磁束密度、Hは磁場の強さです。単位はH/mあるいはN/A2です。残念ながら日本の教育はこの式を覚えさせるだけで、式の意味を教えないのが特徴です。

コイルに電流を流してできる磁石線は至る方向に出ていきます(つまり磁力は弱い)。しかしこの周りに鉄の壁をつくると磁石線はこの中を集中的にとおり外に漏れません。このようにして強力な電磁石ができます(ごく定性的なお話です)。この電磁石で体重の軽い子を先生に持ち上げてもらってから授業に入ります。そして、前にもこのページで書きましたが、"こんな装置のもっと大きなものをみたことない?"と疑問を投げかけておきます。花小では3クラスともに、"ゴミの処理をしている工場で見たよ!!"と答えてくれました。

これまで、1時間授業ということもあり、電磁石と永久磁石の相互作用にまでは詳しく踏み込んでいません。しかし、最近必要性を感じたので2月の出前授業では電流によってNとS極ができるとことまではいってみようと思います。

花小001.jpg        花小002.jpg

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