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科学の祭典(名張会場)に行ってきました

加藤 進    社会連携特任教授

10月22日(土)は科学の祭典に行ってきました。名張会場は以前から知っていましたが参加するのは初めてです。百合丘の名張市教育センターが会場です。中に入ると、ブース数は19です。会場もゆったりして、いい感じです。私が着いたのは10:15でしたから昼からはもっと参加者が増えるのかも知れません。実験テーマは良く知られたものですが、さすがに工夫が随所にみられました。

気の付いた部分を書いてみましょう。

 ③のCCレモン電池ではCu板とZn板の距離をワリバシをはさんで短くし、液間抵抗を下げていました。CCレモンを電解液にするとZn+2H+→Zn2++H2反応でH2gasの発生(写真1)も見えました(これは理論的には考えられるので雅見たのは初めて)。ここから分極まで行けそうです。そうして高校のダニエル電池へと発展できます。


写真1

④のベンハムの独楽では好い模様を発見、写真2の模様を使うといとも簡単にいろいろな色が出現します。これも初めて見た模様でした。


写真2

⑩の分光シートで光を分解しようのブースでは面白い物を発見。写真3を見てください。箱の中に100均の豆LED(R,G,B)が入っており、SWで切り替えてRGBを体験させるという物でなかなか工夫の跡がありました。光の三原色ー加算混合にもっていける教材でもあります。小学校から中学への架け橋になる教材です。

⑬の紙コップで「コケコッコー」を鳴らそう!紙コップと糸と松脂です。この工作の変形では「蝉の声」などがあります。同志の伊藤仁さんが好きな工作の一つです。今回の工夫点は松脂を省略し、雑巾に含ませた水で代用、これでも立派に音がでました。


写真3

⑯の超簡単-電気モーターを作ろうもフェライト磁石(100均)を使った力作でした。この工作は数年前位に全国的に流行したものです。完全なショート状態のために発熱が理由で安全性の問題から姿を消してしまいました。しかし、例のクリップモーターに比べると簡単なのでもったいない教材です。

 ほとんどが自分の持ちネタではありますが、別の演示者の演示方法・動作を見るのも勉強になります。さすがに現職の理科の先生です。

 私も11月12-13日の中央大会(津)で、子供受けを狙った工作をします。みなさん是非遊びに来てくださいね。


単極モーター

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