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第4回弥起井地区獣害対策ワークショップを開催しました

[山本 好男教授]

 12月17日(土)午後1時30分から、大台町弥起井地区で第4回ワークショップを開催しました。

 今回は「サルの効果的な追い払い」をテーマに講演会、サル鉄砲の製作・実演に取り組みました。

 大台町役場中井主事に司会で、弥起井田中区長、中部電力植田課長の挨拶をいただき、続いて山本が前回ワークショップの振り返りと、第4回ワークショップのスケジュール説明を行いました。

1.サルの効果的な追い払いについて松阪農林商工環境事務所海野副参事兼課長にご講演いただきました。引き続いて、中央農業改良普及センターの谷口主幹から、スリリングショット、エアガン、花火など多種の追い払い器具の紹介と使用上の注意点などの説明をしていただきました。この地区でのサルによる被害はまだ比較的少なく(被害が出始めたところ)、これから被害が多くなることが予想され、サルの追い払いは集落ぐるみで行う、サルの位置情報の共有化など、大変参考になったように思われます。

2.サル鉄砲の製作は、大台町中井主事により、現在使用している「ロケット花火発射器 ひとし君」の部材を一部加工して火の粉が手元に飛ばず、安全に、まとめて、発射できる発射器(大台町バージョン)について説明があり、参加者全員が部材を使ってロケット花火発射器を作成しました。続いてサルの位置情報についての説明およびロケット花火の使用上の注意がありました。

3.場所を変えて、サル鉄砲の実演および作成したサル鉄砲の試射を行いました。花火の飛ぶ距離を確認するため、川に向けて角度や方向を変えて各人ロケット花火に着火し飛距離や炸裂音等の確認をしました。この集落に近づいてくるサルは集落ぐるみでこのワークショップで作成したサル鉄砲で追い払われるでしょう。

 今回のワークショップは、サルの追い払いをテーマにしたためか、サル被害の少ない地区であるためか、参加者は若干少なく、これからに備えるということでの準備、体制づくりになった。次回の第5回ワークショップでは、先進地の取り組みについて、視察あるいは勉強会を企画し調整したうえで、後日、案内するとして今回のワークショップを締めくくった。

 非常に寒い中、参加いただきました弥起井地区住民はじめスタッフの皆さんお疲れ様でした。

 *ロケット花火はサルの追い払いグッズとして有効であるとされる反面その使用方法を誤ると大変危険です。 
  あくまでも威嚇しながらサルを山へ追いかえすために使用します。使用上の注意をよく守り、安全確保に十分注意してください。

                                                <文責:山本>
 【写真1】
前回までのワークショップの振り返り
   およびスケジュールの説明をしているところ        
【写真2】
真剣にサル鉄砲を作成しているところ
 ←【写真3】
 近くの川辺に移動し、作成したサル鉄砲でロケット花火
を発射し、飛距離や炸裂音を確認しました。

 40m位は飛んでいるかな?何本連続して発射
できるかな?
 水の中でも炸裂、音が聞こえるなど炸裂音以上に
皆さんにぎやかでした。
                 

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